ハーマンミラー旧式アーロンチェアの固定肘掛けの高さを自力で調整した【アームレスト、取り外し、後付、交換、高さ、足りない、セイルチェア、ミラチェア】

ハーマンミラーアーロンチェアの固定肘掛けの高さを自力で調整した

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世界最高の作業椅子と言われるハーマンミラーのアーロンチェア。ポスチャーフィットなどの特殊な技術を使った、最高級の椅子。アーロンチェアリマスタードなど、最新型が発売されているが、20万円以上する。自分はそんなに出せないので、古い旧式のアーロンチェアを購入した。ヤフオクで5万円だった。

アーロンチェアは付属品やオプション機能によって、値段が変わる。自分のは最も安価な最低限の機能(それでも十分満足する座り心地)のアーロンチェア。肘掛け(アームレスト)の高さが調整できないタイプだ。高いモデルは後ろにダイヤルがついていて高さが調整できる。アーロンチェアの座り方④ アーム調整

俺が買った安い、固定式のタイプでも分解すれば肘掛けの高さ調整が可能。

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ダイヤルはついていないので、アームレストの高さが調整できない。しかし、机の高さとアームレストの高さを同じにしたかったので分解して、肘掛けの高さを調整した。ダイヤル式ではないので、いちいち分解しないといけないのが面倒。なのでちゃんと高さを確認して、固定することを勧める。

注意:新品でハーマンミラーの正規店で購入した場合は12年などの長期保証がついてくるが自分で分解した場合は一切保証がなくなるので絶対にやめましょう。自分は中古で購入したので躊躇なく分解した。

まずはアーロンチェアの背もたれを分解

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まずは背面の六角ネジを外す。

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シリアルナンバーとかでいつ頃製造されたアーロンチェアなのかわかるらしい。以前調べた時は15年くらい前のモデルだったような。

100円ショップの六角レンチで分解可能

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六角レンチは100円ショップのものでOK。

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使ったのは直径が約5mmの六角レンチ。

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思ったより固くなく、ネジは簡単に外れる。

自分は旧式のアーロンチェアで使用歴が長かったからか、簡単にネジが外れた。しかし、新式アーロンチェアの六角ネジは固く、手で外れなかったというコメントを頂いた。新式の場合は手で外すことができなかったり、インパクトドライバーを使うなど、道具が必要になる場合があるようだ。道具を使ってもネジを外せなかった、というコメントも頂いたので、そもそも自力で分解できないように作られているのかもしれない。(2022年2月追記 )

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ネジを外した様子。

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反対側も外す。

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これで背面のパーツが取れる。けっこう重いので注意。

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外からは見えない内部の構造。肘掛け(アームレスト)はネジで固定されているだけだとわかる。

見たことがない、星型のネジ登場。アーロンチェアの分解にはトルクスネジのドライバー必須。

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ネジでアームレストを固定しており、上下のスペースはプラスチックのパーツで埋まっている。次はこのネジを外す。

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が、なんかこのネジが六角ネジではなく、星型のような少し特殊なネジだった。

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正面から撮影。

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ほとんど六角レンチと同じサイズだが、入らない。最初はハンマーで無理やり入れようとしてみたが、入らない。これ以上やるとネジ山が削れそうなので諦めた。ここで特殊な工具が必要になるとは思っていなかった。

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自宅にある電動インパクトドライバーの一式を出してきた。

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なんかそれっぽい星型のドライバービットがある!

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無事に合うビットを見つけた。

後で調べてみたが、このネジの穴の形はトルクスと呼ぶらしい。トルクス(TORX)は登録商標がされていて、「ヘックスローブ」「ヘクスローブ」と呼ばれることもあるらしい。トルクスって何?星型のネジが出てきた時の外し方4選 | ファクトリーギア

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使ったのはトルクスの直径5mmのドライバービット。ハーマンミラーだけでなく、ダイソンなどの海外製品ではこのトルクスが多いので、俺もたまに使う。トルクスドライバーのビットは1セット買っておいて損はない。

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電動ドライバーでネジを外す。単に星型のビットを手で回すには短すぎるので電動インパクトドライバーを使っただけで、このネジも特に固くはない。

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ネジが取れた。

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補強プレートのようなものが付属している。これはなくさないように注意。

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アームはけっこう重い。ネジを外すといきなり落ちるので注意。足に落ちるとめちゃくちゃ痛い。

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スペースを埋めているプラスチックのスペーサーはツメで外すことができる。これは手で簡単に取れる。

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スペーサーを外した。

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これでスペースができたので、一番上に肘掛け(アームレスト)を設置する。

アーロンチェアの固定肘掛けの位置を高くする

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ネジが1つで、左右からアームを挟むだけの固定方法だが、きっちりネジを閉めると肘掛け自体は全く動かなくなる。

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簡単な構造だが強固な感じ。ハーマンミラーの物作りがきちんとしている証拠だ。

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この後、背もたれを戻すと再度分解しないとアームレストの高さが調整できなくなる。その前にアームレストの高さが問題ないか確認。

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途中で特殊なトルクスビットに翻弄されて時間がかかったが、それさえ準備しておけば10分くらいで終わる簡単な作業だった。

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アーロンチェアの固定肘掛け(アームレスト)の高さを上げる前。

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高さを1番上まで上げた後。これでデスクワークがすごく楽になった。

それでも高さが足りない場合は調整器具を購入するかバスタオルなどで代用

他のメーカーの椅子で肘掛けの高さ調整ができなかったり、調整しても足りない場合はもう別の物で調整するしかない。

スポンジなどで高さをかせぐ器具がAmazonなどに売っている。マジックテープなどで肘掛けの上から固定するようだ。見た目が微妙だが、腰の痛みなどにはかえられない。

ハーマンミラー「セイルチェア」の肘掛けが硬かったのでクッションを導入したら快適になった話

実際、高さが稼げればなんでもいいのでバスタオルなどで代用できる。バンドやベルトは100円ショップで買ってくればいい。