動かないコパルのパタパタ時計。意外と簡単に自力で修理できた。
札幌の506070マンションで購入したアンティーク雑貨。コパルのパタパタ時計。フリップクロックとも言う。香港のTWEMCO社が有名で、自分も保有している。
動くには動くが、秒針部分がよく止まる。
右側の小窓の縞模様が秒針部分になっているようだ。ここがよく止まるので分解して自分で修理してみた。同じメーカーのパタパタ時計を分解して修理していた以下の記事を参考にさせて頂いた。
ASCII.jp:昭和レトロ感がすごい 懐かしいパタパタ時計が出てきました
底面のネジを5つ外せば蓋が取れる。中の配線はあまり余裕がないので繋いだままだとけっこうギリギリだった。
スイッチ部分は引っ張ると取れる。底面ネジより先にこのパーツを外しておく。
ダイヤルも引っ張ると外れる。
開けた状態。思ったよりスカスカ。
これが電磁石のコイルになっていて、モーターが周り、ギアがまわって1分を刻んでいるようだ。
ギアを掃除しただけで秒針部分が動くようになった!
分解してみる。
ギアが複数入っており、大事な部分。ここの配置を忘れないように写真を撮っておく。
止まっていない時は順調に動いていて、たまに止まってしまうということはどこかに動作の負荷がかかって止まってしまうのだろう。全パーツをバラして洗浄し、新しく潤滑剤を入れることにした。
いくつかのパーツは黒ずんでいる。
食器用洗剤やジッポオイルなど何でも良いので古いグリース、潤滑剤を落とす。その後、綿棒で1つ1つ丁寧に掃除して、新しい潤滑剤を入れて戻す。スプレータイプのシリコンスプレーを使った。戻す時、小さいギアの上下を間違えると60秒が測れなくなったり、噛み合わなくなって動作しなくなるので注意。
蓋まで戻すと再度手入れが面倒なので半日このまま放置して動作確認。いつもは数時間おきに止まっていたが、秒針部分が止まることなく動くようになった!
壊れたかと思っていたが、意外と簡単に自分で修理できた。修理というか手入れ?パーツ交換や特殊な工具も不要だったので、直ってよかった。
動作音がうるさい場合は吸音材を入れまくって静かに改造
ついでにモーター音がうるさかったので、パーツが揺れて音がなっている部分などをマスキングテープで固定し、音が響きやすい部分にスポンジを詰めた。見た目がやばいが、機能には問題ない。中が空洞なので音が響きやすいかと思って吸音材のスポンジを入れた。蓋を閉めるのが少し大変だったが、かなり効果があって静かになった。モーターの構造とフリップ自体の音は完全に消すことはできないが、うるさかったのが静かになった。
その後もしばらく様子見したが、問題なく動いていたので、簡単には壊れず、意外と掃除をするだけで直った。