ラブスティックが「世界の性習俗」(杉岡幸徳さん著)で紹介されました!
ミクロネシア連邦チューク州にはちょっと変わった習俗があります。その名はラブスティック。夜這い棒とも呼ばれるギザギザした棒。ミクロネシア連邦周辺でも基本的にチューク周辺にしかない、珍しい習俗です。
昔々、まだチュークの人々がヤシの葉を編んだ家に住んでいた頃、男性はラブスティックという棒を持ち歩いていたそうです。木で作られたそれは各々違う形をしており、実物は1.5mほど。男性は好きな女性にその棒を日中に見せて、形を覚えてもらう。
そして夜になると月明かりを頼りにジャングルの中、意中の女性の家へ赴き、ヤシの葉で編まれた壁にラブスティックを差し込む。女性はその形を確認し、「YES」なら引っ張り、「NO」なら突き返す。見事引っ張られたらカップル成立となった。という文化があったそうです。
今ではこの習俗は残っていません。チューク人であれば誰でも知っているこのラブスティックですが、いつ頃使われていたのかはわかりません。観光局の同僚に聞いてもわからない、とのこと。
お土産用としてミニチュアサイズが売られていますが1本8ドルもする!高い!にも関わらず面白いから買っていく人がけっこういる、実は人気のお土産。自分の友達も1本買って、手に持って空港のセキュリティゲートをくぐっていきました。別の友だちは腰に刺してSAMURAI!NINJA!とか言ってチューク人が大ウケしてました。ラブスティックは武器ではありません。ちなみにお土産用のラブスティックはすぐ折れます。前述の友達2名とも、すぐ折れていました。
チューク州政府観光局からのお願いです。
ラブスティックの保管は厳重に行いましょう。
ちなみに「世界の果てまでイッテQ」でイモトさんがチュークを取材された時にも使い方が映像で紹介されています。
そんな不思議なラブスティックが角川新書「世界の性習俗」(杉岡幸徳さん著)で紹介されました!
自分の撮影した写真が使われています。
念のため、補足。この本には現在でもこの習俗はあり、ホテルに女性が泊まると夜這いされるようなことが書いてありますがこれは全くの誤りで、基本的にチュークのホテルは安全ですのでご安心ください。
かなりディープな内容の本ですが、興味のある方は是非、読んでみてください。
以下、Amazonの書籍紹介より引用
(※書籍表紙、内容の写真は使用許可を頂きました。)
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魅惑の性の世界へようこそ――。
神殿で体を売る女、エッフェル塔と結婚する人、死体とセックスする儀式……。一見理解しがたい風習の中には、摩訶不思議な性の秘密が詰まっている。世界中の奇妙な性習俗を、この本一冊で一挙に紹介!
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