ジープ島とは違う、さらにもう一つの無人島リゾートがチュークにはある。フォノム島。ジープ島と同じく、ブルーラグーンリゾートが保有する島。チューク在住の著者が紹介するフォノム島。ジープ島に比べてまだまだ知名度がなく、お客さんは全然いない。本当の無人島リゾートだ。情報が少ないフォノム島についてわかりやすく紹介する。
個人的にはジープ島も良いが、フォノム島の方が好みだ。チュークに友達が来てくれた時にはジープ島はピクニックで行って、離島泊はフォノム島にしている。
フォノム島の良いところは距離感。ジープ島よりも島は大きく、コテージは3つの部屋に別れている。小さくて人口密度が高く、コテージも男女で分けられて雑魚寝のジープ島とは違い、他の客やスタッフと距離を置けるのが最大の利点だ。島のまわりはもちろんサンゴで、ジープ島よりも少しサンゴがまだ残っている。潮が引くと道ができて本当に本当に文字通り満天の空の下に行けるのも好きなところだ。海や星、自然のことはジープ島と同じく素晴らしい体験ができる。
※基本情報など、ジープ島の記事と重複している部分もあり。
- フォノム島ってなに?
- ブルーラグーンリゾートホテルってなに?
- 日本人スタッフはいるの?
- どこにあるの?どうやって行くの?
- チューク州とウエノ島ってなに?
- 旅行手配はどうやるの?個人手配、代理店手配?
- 旅行の日数
- 旅のシーズン、天候
- 島の施設、設備
- 持ってきた方がいいもの
- 食事
- ダイビング
- シュノーケル
- ドルフィンスイム
- お土産
- フォノム島からの星空
- ビール
- その他、旅小ネタ
- フォノム島への旅行見積もり
- ジープ島
- チュークのガイドブック
フォノム島ってなに?
ミクロネシア連邦、チューク州にある小さな島。一周200m程度。ジープ島よりも少し大きい。潮の満ち引きでけっこう島の大きさが変わる。現地名でも同じくフォノム島。
ブルーラグーンリゾートホテルが島を所有しているが、こちらは日本人専用ではない。ただし、欧米人で泊まるお客もかなり少ない。とにかく知名度が低く、ブルーラグーンも宣伝していないのでほとんどいつでも借り切り状態。最大定員10名。人数や金額によっては貸し切りもできる。
一部ではフォノム島のことをオーロラ島やオローラ島とも呼ばれているが、これらはフォノム島のことを表している。チューク在住40年の末永さんのブログによると下記の通りだ。ただ、チュークではみんなフォノム島と呼んでいて、オローラ島と呼んでいる人を聞いたことがない。
ブルーラグーンリゾートホテルってなに?
ジープ島やフォノム島を所有しているホテル。チューク州州都のウエノ島の南端にある。フォノム島に行く場合はこのブルーラグーンにあるブルーラグーンダイブショップから船で移動する。ブルーラグーンリゾートの解説は下記参照。
日本人スタッフはいるの?
日本人男性スタッフがブルーラグーンにいる。ジープ島には在住していない。夜間のジープ島では現地スタッフのみとなる。絶対に日本人対応が必要な場合は代理店に要確認。過去の管理人の吉田さんは不定期で滞在。ジープ島での世話役の柴崎さんは現在は帰国している。(2018年12月現在)
ジープ島にはリペルとシンノスケ(本名)というチューク人夫婦がいて、長年日本人の世話をしてきたので島での生活はそこまで不安はない。ウエノ島でもチューク人は英語が公用語なので、単語と身振り手振りでなんとかコミュニケーションはとれる。
どこにあるの?どうやって行くの?
ミクロネシア連邦、チューク州にある。
日本からはユナイテッド航空でグアム経由、チューク国際空港へ。
日本からグアムは約4時間。グアムからチュークは約1時間30分。
空港のあるウエノ島からボートで20分くらい。ジープ島よりも近い。
成田からは土曜発、日曜帰国の往復がグアムの滞在時間が最も短い。
※2018年9月に就航したニューギニア航空の成田-チューク間の直行便は運休中。
チューク州とウエノ島ってなに?
チューク州はミクロネシア連邦の4州のうちの1州。最も人口が多い。
日本統治時代にはトラック諸島と呼ばれていた。
ウエノ島はチューク州の州都。名前がたくさんあってややこしい。
ウエノ島=モエン島=春島
旅行手配はどうやるの?個人手配、代理店手配?
フォノム島への旅行は個人手配はできない。旅行代理店からの予約のみを受け付けている。旅行の見積もりはフォノム島も手配ができる、ジープ島専門旅行会社「キックオフツアー」と提携しているタウンライフ旅さがしを利用するのが一番楽で確実な方法だ。ジープ島とフォノム島の両方を扱っている。簡単なフォームに入力するだけで無料で見積もりが取れる。
ジープ島・フォノム島専門旅行会社「キックオフツアー」の見積もり請求 - タウンライフ旅さがし
旅行の日数
ジープ島に行くツアー会社が出しているパッケージは5日~9日程度が多い。それと同じ日程で来れる。このページに旅行パターンがある(わかりにくいけど)
設備がなにもない、人と距離感が近い、電波がない、という島をどれくらい楽しめるか個人の価値観によって滞在日数は決めたほうがいい。なにもなくてゆっくりできた、という人もいるし、きちんと寝れないからきつい、という人もいる。ちなみに、ブルーラグーン宿泊の場合は日帰りでフォノム島に遊びにいくこともできる。
旅のシーズン、天候
チューク州は年間を通して気温は30度。水温は28~30度。ただし、年間通してウェットスーツは5mmを推奨。天気が悪いとかなり寒い。
- 冬:12月~4月ごろ 風が強い季節
- 夏:5月~11月ごろ 風が弱い季節
とされているが、低気圧が発生すれば夏でも風が強いことはあるし、年中スコールは降る。天気は運次第。
島の施設、設備
水は雨水利用。基本、断水などはない。コンセントや夕方~朝までのみ使える。ジープ島よりも新しい発電機で、騒音も少ないし、フォノム島は夜通し付けてくれる。この時間以外電気はない。コンセントの形は日本と同じで、電圧が110V。コンセントは部屋に少ないので延長コードは必須。
去年できた新築コテージは3部屋に分かれている。5,6人収容の大部屋、2人収容のダブルベッド部屋が2つ。この部屋が別れていて、島も大きく、食事も団体ごとに出されるのが個人的に一番好きなポイント。とにかく島を自分たちだけで楽しめるのだ。カップルであれば1部屋を二人だけで使える。もしも他に宿泊客がいても、距離感を保って過ごすことができる。
大部屋。
ダブルベッドの部屋2部屋。
シャワールーム。ひとつのみ。シャンプーなどは全く置かれていない。タオルはない。アメニティは一切ない。ジープ島と違い、水は1人1杯ということはなく、大きなバケツが置いてあるだけだ。ただ、使い放題ではないので、使う量は節水で考えよう。
トイレ。2つある。ジープ島よりは清潔な印象。
島には客用コテージ、スタッフコテージ、トイレ2つ、シャワー、キッチンの他に屋根だけの小屋が1こある。ここで夜は寝ることもできる。
キッチン。というよりはバーベキュースペース?
大部屋の前はウッドデッキになっていて、大部屋利用客ならウッドデッキも使える。
木陰が多く、気持ちいい。
持ってきた方がいいもの
マリンシューズ
">砂浜、のような書かれ方をしてるけど実際はサンゴのガレだらけで痛い。完全にサンゴのガレの要塞になっている。
延長コード
ソーラーパネル
どうしても常に充電していたい!という人にはソーラーパネル発電があると便利。晴れていれば半日でスマホくらいは充電できる。
上着
風があったり、雨が振ると寒い。
キャンドル
あると雰囲気が良い。下記のような、小さいキャンドルや安いキャンドルだとすぐ消えてしまうので、少し大きめのキャンドルや、グラスに入っているキャンドルがおすすめ。
食事
現地人の世話役がつくってくれる。あるサイトに食べれると書いてあったが、ロブスターやマングローブガニが食べれることは滅多にない。出てきたらもはや奇跡。絶対でないと思ったほうがいい。そもそも出たというのを聞いたことがない。
基本、米、スパム、卵焼き、目玉焼き、トースト、野菜炒めみたいなやつ、バーベキュー、おにぎり、チャーハンなど。味は日本人向けになっている。味は普通だけど美味しい!ご飯はジープ島とあまり変わらないが、料理人によっては毎日単調なものになる。
水は飲み放題で、お湯も沸かしてくれる。インスタントコーヒーは備え付けあり。島には当然だが、一切なにも売っていない。
ビールなどはウエノ島で買って持ち込むしかない。氷はあるのでクーラーボックスで冷やせる。
ダイビング
フォノム島周辺のハウスリーフでダイビングすることができる。沈船ポイントに近いので、ブルーラグーンのダイバーが水面休憩で島に寄ることも多い。 サラットパスやキミシマ環礁に関してはダイビング関連サイトを参照。
- キミシマ環礁
日本統治時代に君島環礁という名前だった。現地名はネオチ環礁。キミシマ環礁へは天気が良ければいける。ジープ島の方が近いので、フォノム島からだとちょっと遠い。
- 沈船ダイビング
ジープ島とは違い、近い沈船ポイントが多い。沈船ダイビングをがっつりしたいけど離島も泊まりたい!という人はフォノム島の方が断然おすすめ。
シュノーケル
マスクとフィンはブルーラグーンダイブショップで借りることができるが、値段は高いし質は悪いので持参を薦める。サンゴが多く、遠浅なので上下長袖を薦める。切ると痛い。
ジープ島ではほとんど見ないが、フォノム島の周辺には小魚の群れがびっしりいる。これらを狙った魚の捕食を見れるのが面白い。
潮が引けばタイドプールができて、流れがほとんどない中で遊ぶことができる。
ドルフィンスイム
イルカはボートの上から目視で見つける。風がなく、波がなければイルカは簡単に見つけられる。イルカを見つけても、一緒に泳げるかどうかは運と参加者のシュノーケルスキル次第。
お土産
フォノム島を題材にしたお土産は全く売っていない。
フォノム島からの星空
フォノム島から見える星空の解説はこちら。
ビール
チューク州ではあまりお酒が売っていない。「アーサー」という町中のスーパーに売っているがブルーラグーンからは車で15分くらい。行きの送迎のときに頼めば寄ってくれることもあるらしい。一番現実的な購入方法はブルーラグーンのフロントで買うか、敷地内にあるVINSマートで買う。VINSの方がホテルよりも安いが、隠して売っているので言わないと売ってくれない。バドワイザーのみ。
その他、旅小ネタ
島にいた2匹犬がいる。モアナとレンチ。レンチはよく吠えるのでちょっと怖いが、吠えるだけでなにもしてこない。モアナは大人しくて可愛い。
モアナ
レンチ。顔が怖い。
フォノム島ではココナッツが飲み放題。言えば取ってくれる。常温でも美味しいが、ダイビングやシュノーケル前にとってもらって冷やしておいて飲むのが美味しい!
蚊もハエもほとんどいない。神経質でなければ虫除けは要らない。
チュークでは両替はできないので事前両替必須。米ドル。クレジットカードはブルーラグーン内では使えるが、基本現金精算。
フォノム島への旅行見積もり
個人手配ができないフォノム島旅行の見積もりはフォノム島とジープ島専門旅行会社「キックオフツアー」と提携しているタウンライフ旅さがしを利用するのが1つの方法だ。簡単なフォームに入力するだけで無料で見積もりが取れて楽。下記で紹介しているジープ島への手配も可能だ。
ジープ島・フォノム島専門旅行会社「キックオフツアー」の見積もり請求 - タウンライフ旅さがし
ジープ島
チュークの無人島リゾート言えばジープ島。こっちの方が本家、といった感じだ。日本では。フォノム島も良いが、やはり長年日本人を受け入れてきただけあって、ジープ島も良い。ジープ島については下記の記事で詳しく紹介している。
kurakurakurarin.hatenablog.com
チュークのガイドブック
個人的に作成した、チュークのガイドブックです。日本語でのチュークのガイドブックとしては、最も詳しい内容になっています。旅行の参考にどうぞ。