【ギター自作ウェザーチェック】冷却スプレーでラッカー塗装にクラックをいれる【ベース、コールドスプレー、レリック加工、ポリ塗装】

【ギター自作ウェザーチェック】冷却スプレーでラッカー塗装にクラックをいれる

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ラッカー塗装のフェンダープレシジョンベースにアイロンと冷却スプレーでウェザーチェックを自作で入れてみた。ジャズベースでもストラトでもギブソン レスポールでもテレキャスターでもどんなギター、ベースでもラッカー塗装ならコールドスプレーでウェザーチェックをつくることができる。

ポリ塗装でウェザーチェック、レリック加工はできる?

ウェザーチェックやレリック加工はラッカー塗装にしかできず、ポリ塗装のギターにはできない。ポリで無理やりやると、ゆで卵のからみたいにパリパリにはがれるだけでビンテージ感のあるレリック加工というよりただ塗装が剥げてるだけ、みたいになる。ウェザーチェックはそもそもポリ塗装では起きないため、この方法を使っても不可。

自分のギター・ベースがポリ塗装かラッカー塗装か確認する方法

そもそも買ったときに書いてあるはずだが、わからない場合は除光液をかけてみよう。ポリ塗装ならなにも起きないが、ラッカー塗装だとラッカーが溶ける。

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ただし、かけるところは慎重に選ぼう。上写真中央の白い丸は除光液を垂らしてみたところ。こんなにがっつり溶けると思っていなかったので、かなり目立つ穴になってしまった。

さっそく冷却スプレーでクラックをいれていく

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もう8年くらい使っているフェンダージャパンのプレシジョンベース。多分US復刻コピーモデルとかで、逆巻ペグなどのディティールが当時を再現している。

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なので塗装もラッカー塗装でフィニッシュしていて、下地に白いポリ塗装と思われるものがある。買ってすぐ、ヤスリなどで削った結果、今のような状態だが、結局8年使ってもウェザーチェックは入らなかった。

ギター自作ウェザーチェックに必要なもの

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アイロンはなくても良いが、温度差でラッカー塗装が割れて、ウェザーチェックになるので自分は使った。

スーツ用に持っていたスチーマーを使う。普通のアイロンを直にギターやベースのラッカー塗装にあてると、溶けて焦げるので注意

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自分も今回、うっかり焦がしてしまった。

 コールドスプレー(冷却スプレー)はこれが一番安かったのでamazonで購入。ヘッドからボディまで全部やろうとすると4~5本も必要だったが、一部分だけなら1本でも十分可能。ちなみに氷でもウェザーチェックは入らなかったわけではないが、大きく入らなかったのでほとんど目立たなかった。

【ギター自作ウェザーチェック】冷却スプレーでラッカー塗装にクラックをいれてみた!

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まずはアイロンでラッカー塗装を温める。けっこうすぐ温まるので10秒くらいでOK

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自分の持っていたスチームアイロンはスーツ用のアタッチメントがついていたのでそれをつけてベース本体にあてることで、焦げを防止できることが判明。

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ラッカー塗装表面が温まったら冷却スプレーを一気にかける。

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こういう霜みたいのがつけばOK。霜が自然にひくのを待つ。もうこの時点でラッカー塗装は割れていて、ウェザーチェックがつく。

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自作ウェザーチェック完成!

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背面はがっつり!何度もアイロンで温めて冷却スプレーをかけるのを繰り返した。

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冷却スプレーをかけた瞬間に割れるので、かけすぎてもそれ以上割れることはない。冷却スプレーは意外とすぐなくなるので、こまめに使った方が広範囲にウェザーチェック、レリック加工が可能だ。細かくウェザーチェックをいれたければ、何度か温めて冷却スプレーをかける、ということを繰り返していくと、縦横にウェザーチェックが入ったりする。

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ラッカーの厚みにもよるのか、同じ条件でやってもピックガード周辺やブリッジ付近にはウェザーチェックは入りにくかった。 

ウェザーチェックありなし比較画像

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自作ウェザーチェックなし

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自作ウェザーチェックあり

【ギター自作ウェザーチェック】動画

動画の方がクラックが入る様子がわかりやすいので、是非こちらもチェック!