AKGのイヤホンのケーブルとジャックを交換してみた
高校生の時に買って、12年使っているAKGのイヤホン。全てのロックンロールはこいつと一緒に聞いてきた、と言っても過言ではないほどずっと使っている。5年ほど前にジャック部分が断線しているが、その時はジャックだけ付け替えた。今回は加水分解でケーブルのコーティングがすぐ千切れてしまうし、ジャックの根本も限界なのでイヤホンドライバーだけを移植してみた。
- AKGのイヤホンのケーブルとジャックを交換してみた
- まずはジャックとイヤホンドライバーを分解
- 再配線用(リケーブル)のケーブルを用意
- ジャックにケーブルをはんだ付けする
- イヤホンジャックとケーブルの半田付けが完了
- イヤホンジャックに伸縮チューブをつける
- 古いケーブルでリケーブルの練習
- リッツ線同士のはんだ付けは難しい!
- イヤホンドライバーにリケーブルをはんだ付け
- イヤホンドライバーを開けて、直接交換用のケーブルをはんだ付けする
- イヤホンドライバーのはんだ付けを除去する
- イヤホンドライバーに直接はんだ付けをする
- はんだ付けが終わったので、ケースを接着する
- AKGのイヤホンのケーブルとジャックを交換、完成!
まずはジャックとイヤホンドライバーを分解
ケーブルがそろそろ限界
熱収縮チューブの縁でもケーブルが切れてしまっている。この熱収縮チューブはダイソーなどの100円ショップで買える。
ジャックは再利用できるが、L字ではなくストレートにしたかったので再利用は次回。
まずはジャック部分を切断。配線されている色を確認する。
L(緑)R(赤)とグランドの3本がつながっている。
再配線用(リケーブル)のケーブルを用意
これが新しいリケーブル用のケーブル。友人に茶楽音人(さらうんど)のケーブルをもらった。値段の割に良い音がするイヤホンらしい。イヤホンドライバーとジャックを切断して、ケーブルのみ使う。
元々のAKGのケーブルと中の配線を比べる。当然、同じなので元通りにジャックに配線する。
ジャックにケーブルをはんだ付けする
マスキングテープなどでケーブルとジャックを固定。ジャック先をダンボールに指したりする方法もある。
はんだ付けの時に、ケーブルは事前にライターなどで炙る。コーティングがされていてはんだ付けがしにくい。はんだの先で熱しておくとはんだが付きやすい。
はんだ付けする前にジャックの蓋や伸縮チューブなどは先に通しておくこと。
イヤホンジャックとケーブルの半田付けが完了
この時点でつないでみて、イヤホンドライバーから音が鳴ればジャックは成功。写真のイヤホンドライバーは元々、茶楽音人(さらうんど)のイヤホンについていたもの。
イヤホンジャックに伸縮チューブをつける
元々通しておいた伸縮チューブを移動させる。
伸縮チューブは半田付けの先の熱で伸縮させるのが安全。触れないように近づけるだけではんだ付けの空気が温められて、伸縮チューブに伝わる。ライターも早いが、細かい伸縮の調整ができないし、他の部分が焦げたり、ケーブルが燃える。
使っていないボールペンの中のバネを使えば、二重バネにもできる!
古いケーブルでリケーブルの練習
結局しなかったが、最初はイヤホンドライバーから伸びるケーブルと新しいケーブルを直接はんだ付けで接着するつもりだった。その練習。
リッツ線同士のはんだ付けは難しい!
線同士をつけるのは難しい。
リッツ線とよばれるこれらにはコーティングがあるので、綺麗にはんだ付けできない。予備ハンダと呼ばれる準備が必要。下記参考。
イヤホンドライバー側の配線。
イヤホンドライバーにリケーブルをはんだ付け
短くして、リケーブルしてみる。
この時、配線がよくわからなかった。
結局、リケーブル用の新しいケーブルのRにもLにも2本入っていて、両方OKというケーブルだったので、普通にRには赤とグランド(銅)、Lには緑とグランド、と繋ぐだけでOKだった。残った各色付き導線は切ってOK。
しかし、配線を間違えたので音がなからなかった。
はんだ付けを取り直す。
リッツ線通しのはんだ付けはかなり難しい!
イヤホンドライバーを開けて、直接交換用のケーブルをはんだ付けする
埒が明かないので、イヤホンドライバーに直接はんだ付けすることにした。これをしたくなかったのは、イヤホンドライバーを開ける時にドライバーの外側ケースが壊れるからだ。
イヤホンドライバーのはんだ付けを除去する
AKGのイヤホンドライバーを無理やり開ける。接着されているので、結局プラスチック部分が壊れる。
はんだ除去用の導線を押し当てて、その上からはんだ付けで温めると毛細血管減少でみるみる半田が吸い取られる。
イヤホンドライバーのケースに新しい交換用ケーブルを入れる。
イヤホンドライバーに直接はんだ付けをする
先にイヤホンドライバー側にはんだ付けをしておくとスムーズ。
チェック。音がなるので成功。
作業の様子
もう片方も同じようにリケーブルする。
はんだ付けが終わったので、ケースを接着する
壊して開けたイヤホンドライバーのケースを軽く接着する。開かなければいいだけなので、瞬間接着剤をほんの少しだけ縁に付けてマスキングで固定。
AKGのイヤホンのケーブルとジャックを交換、完成!
完成!イヤホンジャックもケーブルも交換してもはや新品みたいだ!12年使ってるとは思えない!!
最初の一曲はやっぱこれだな!!!