ドクターマーチンを履き込んでくると汚れやすい、ステッチ。アウトソールをブーツ本体に縫い付けている黄色いステッチはワイドハイターで擦ると綺麗になる。靴紐の先端が割れたら熱収縮チューブを使えば修正、再生できる。毛羽立ちはライターの炎で炙れば綺麗になる。
- ステッチの汚れはワイドハイターを漬けるとかなり綺麗になる
- ドクターマーチンの靴紐の先を再生する
- 黄色のアウトソールステッチやアッパー部分のステッチの毛羽立ち
- 靴紐の毛羽立ちもライターで炙ると綺麗になる
- 毛羽立ったアウトソールのステッチも綺麗になる
- 白いスムースレザーの汚れを落とす方法は?
ステッチの汚れはワイドハイターを漬けるとかなり綺麗になる
衣料用ワイドハイターを少量とって、ステッチになぞって漬けておくと汚れが浮いてきてかなり綺麗になる。
掃除前。白いウイングチップの英国製ドクターマーチン。ビンテージかな?白いステッチが黒ずんで汚れている。
汚れやすいつま先はほぼ灰色に。
キッチンペーパーなどを使って、ワイドハイターを染み込ませる。なるべくアッパーの革にはつかないように注意。10分くらい放置したあとに、歯ブラシで擦って汚れを落とす。なるべく水でなぞって汚れを流しながら歯ブラシをするとすぐ汚れが取れる。流さないと汚れが外に出ていかない。
使う歯ブラシはできれば毛先が固くない、柔らかい歯ブラシを使う。毛先が硬いとステッチが毛羽立つ原因になる。擦り過ぎも良くない。
真っ白、驚くほど綺麗になる。ちょっと手間がかかって面倒だが、やると満足感は高い。
ステッチの色が綺麗か、くすんでいるか、でけっこう印象が変わる。
ドクターマーチンの靴紐の先を再生する
ガシガシ履いていると、すぐボロボロになる靴紐の先。特に8ホールや10ホールなどのブーツタイプだと靴紐が長いので引きずってしまったり、ほどけて踏んでしまったり、痛みやすい。
靴紐の先がバラけていたり、コーティング部分が傷んでいると靴紐の穴に靴紐を通すのが難しくなる。8ホール、10ホールは靴紐をけっこうほどかないといけないので、着脱時によく靴紐が穴から抜けてしまうことが多い。なので靴紐の先が傷んでいると結構ストレス。
使うのは、電気系統などの配線で使う熱接着チューブ。1パック買っておくと、他のスニーカーやブーツなど、靴紐の修理ならなんでも使えるので便利。他にもイヤホンの傷や断線にも有効だし、持っておいて損はない。
サイズがいくつかあるが、大きい5ファイは靴紐の細いドクターマーチンには大きい。ダナーやレッドウィング、登山靴、コンバーススニーカーなどの靴紐修理には使える。
※ファイは直径を表す記号。参考→ 直径記号(φ、Φ)の読み方について | 「音訳の部屋」リビングルーム
自分がドクターマーチンの靴紐修理に使用しているのは3ファイの熱収縮チューブ。色付きチューブなら100円ショップでも見つかるが、透明が意外と売っていない。探すのも時間がかかるので、ネットで購入するのが早くてオススメ。
やり方は3通りある。
- すでに付いているコーティングの上から熱収縮チューブをつける(一番楽だが見た目が悪い)
- 付いているコーティングを剥がして、熱収縮チューブをつける(見た目が良いが、手間がかかる)
- 付いているコーティング部分を靴紐ごと切って、熱収縮チューブをつける(見た目が良いが、靴紐が短くなる)
今回はドクターマーチン1490、10ホールの靴紐。120cmの靴紐を使っているがけっこう長さがギリギリなので、1番の方法で靴紐の先を修理する。
熱収縮チューブをカット。
ドライヤーで温めたりするのが正攻法らしいが、俺はライターで炙るのを薦める。炙る時は炎の根本の透明~青い部分で炙ろう。先端の赤い部分で熱収縮チューブを炙ってしまうと熱すぎて溶けたり、靴紐が焼けたり、熱収縮チューブが焦げて黒くなってしまったりする。
熱収縮チューブの位置を決めて、ライターで炙る。
紐を少しずつ回転させながら、なるべくゆっくり、火の根本で炙る。
炙った直後は熱収縮チューブが曲がりやすいので注意。もし歪んでしまったら固まる前にピンセットなどで補正。
熱収縮チューブ装着前。コーティングが割れている。
熱収縮チューブを炙って着けた後。
靴紐の先端が割れて、、紐が毛羽立ってきたらライターで炙る。
化学繊維の靴紐なので、軽く溶けて固まり、毛羽立ちがなくなる。
これで靴紐を変えることなく、またしばらく履くことができる。
ライターの炎の先端で炙ったり、暖めすぎると茶色く焦げたり、靴紐自体が焼ける。
黄色のアウトソールステッチやアッパー部分のステッチの毛羽立ち
よく毛羽立つのが、アッパーの付け根の3本ステッチの先端。ライターの炎でさっと炙るだけで毛羽立ちが消える。
火を当てる、というより毛羽立ち部分を火を通過させるイメージ。本当に一瞬だけでOK。すっきり綺麗になる。
靴紐の毛羽立ちもライターで炙ると綺麗になる
ドクターマーチンを履き込んでくると、靴紐(シューレース)が毛羽立ってくる。これもライターの炎で軽く炙ると毛羽立ちが消える。ドクターマーチンに限らず、多くの靴紐で使える掃除テク。
炙った後。あまり大きな変化はないが、毛羽立ちがなくなるだけで実際に履いてみると意外と印象がすっきりする。
毛羽立ったアウトソールのステッチも綺麗になる
ドクターマーチンの象徴でもある黄色いアウトソールのイエローウェルトステッチ。長く履いていると毛羽立ってくる。これもライターの炎でさっと炙ると毛羽立ちが収まる。
アウトソールが意外と熱に弱く、あまり火を当てすぎるとソールの表面が溶けて色が変わるので注意。ターボライターの方が火が細く、ガスバーナーのように火力があるのでさっと炙りやすいのでおすすめ。
かかとのAirWairデザインのヒールループなど、他の毛羽立ちでも使える方法。ただしステッチ紐などは燃えやすいので、あまりにほつれが長い場合は短く切ってから炙ろう。長いままだと普通に燃えて危ない。
白いスムースレザーの汚れを落とす方法は?
ドクターマーチンの白系のスムースレザーはけっこう汚れる。特に擦れなどで黒い擦り傷みたいのがよくつく。ワイドハイターで落ちるか実験してみた。
コンバースのソールの黄ばみを取る方法と同じで、衣料用ワイドハイターをキッチンペーパーなどに染み込ませてスムースレザーに貼り、放置。しばらくしてからメラミンスポンジなどで擦ってみた。
まるで新品!コンバースのソールの黄ばみはワイドハイターで落とす - Travel Kurarin
掃除前。
掃除後。結果は、残念ながら落ちなかった。スムースレザーの汚れを落とす方法を知っている方がいたら、是非教えて頂けますと嬉しいです。