アイキカクのキャッシュフローゲームに参加してみた!金持ち父さん貧乏父さんの著者ロバート・キヨサキが考案した金融知識をつけるボードゲーム。実際に参加してみた感想、クチコミ、レビュー。

金持ち父さん貧乏父さんのボードゲームを500円で体験してみた。

資産運用やFIREを目指す人なら一度は読んだことがあるであろう「金持ち父さん貧乏父さん」。この本の知識を実際に身につけることができる、金融知識・ファイナンシャル教育のボードゲーム「キャッシュフローゲーム」を実際に体験してみた。最初は怪しいイベントで退屈なゲームかと思っていたが、行ってみたら面白かった。

伝説的な自己啓発本「金持ち父さん貧乏父さん」

資産家のロバート・キヨサキさんの著書「金持ち父さん貧乏父さん」は投資や資産運用、自己啓発などのジャンルで超ロングセラーで、伝説的な本になっている。自分も何冊か読んだことがあり、手元にあったのは上記のスピンオフみたいな本だが、本編ももちろん読んだことがある。

本編を読んだ時に、金融知識などの重要さを知った。私は読む前からNISA、iDeCo、資産運用、不動産事業などは興味があり、実際に投資している物もあればしていない物もあった。より深く勉強する方法として、久しぶりに「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ。巻末に、ロバート・キヨサキが考案した金融教育のためのボードゲーム「キャッシュフローゲーム」の宣伝があった。面白そうなのでやってみようと思い、調べてみるとボードゲーム自体はAmazonで20,000円程度で売っていた。高けぇ。

同時に、キャッシュフローゲームを解説しながら体験できる「キャッシュフローゲーム会」を開催している組織がたくさんあった。これなら安くて、解説付きで楽しめそう。

キャッシュフローゲーム会は本当に怪しいのか?やばいのか?勧誘はあるのか?

この「金持ち父さん貧乏父さん」という本は資産運用をして自由な生活をする、みたいなテーマや思想でマルチ商法やネットワークビジネスの勧誘に使われることが多い。私も過去にマルチ商法の勧誘をされた時に、話題にされたのがこの本だった。なので、あまり良い印象がない。本自体は面白い内容なのだが、この本から派生すると突然胡散臭くなる。

なので、ぶっちゃけ全部怪しいと思っていた。まぁそれでもキャッシュフローゲームは一回やってみたいし、やばそうなイベントだったら逃げればいいし、安全そうな会に参加してみようと思っていくつか調べてみた。

株式会社アイキカクが開催しているお金のガッコウ マネ学主催 キャッシュフローゲーム会に参加してみた

参加費が500円と安く、長年実施しているので、マネ学主催 キャッシュフローゲーム会を選んだ。約13年間、イベントを開催しているらしい。

https://property-design.net/

主催者を調べてみると、セミナーなどを実施している会社のようで、キャッシュフローゲーム会が本業ではないし、物販や情報商材を売っている様子もなかったので、純粋に金融リテラシーを高めることが本業の会社っぽいので、株式会社アイキカク主催のイベントを選んだ。開催日を見てみるとけっこう埋まっていて、人気がありそうなのも安心感があった。

事前にインターネット上から申し込み、メールの確認。客を安心させるためか、注意事項が多く、読むのは苦労したが、怪しいと言われることが多そうなので、事前案内メールがしっかり書かれていてちょっと安心。

行く前に読んだ時は少し気後れするほど注意事項が書かれていた印象だったが、実際に行ってみてから思ったのは、厳しく運営しているからこそ変な勧誘などが排除されて、純粋な勉強会を維持できているのだろう。イベント自体はとても楽しかった。

当日は参加費500円のみ、電卓必須。電卓はスマホなどでは不可。筆記用具も必要だが、フリクションボールペンをプレゼントでもらえるので、最悪それで乗り切ることもできなくはない。が、オススメしない。

キャッシュフローゲーム会に行ってみた!

予約当日、会場は岩本町。ビルの8階。

普通のビル。

エレベーターで上がる。今回、ブログ執筆のためにイベント終了後に特別に写真を撮影させてもらった。

資産運用や不動産投資などの勉強会、セミナー、スクールがメインの事業なので、案内が置いてある。

受付を済ませると、グループごとに案内される。各グループには主催側の用意したリーダーがいて、気さくに声をかけてくれる。

もっと堅いイベントかと思っていたが、明るくて馴染みやすい。

参加者は10名ちょっと。老若男女色んな人がいたのが意外だった。もっと胡散臭い人が多いかと思っていた(笑)

すでに投資を始めている人や、けっこう資産を築いた人、全くの初心者もいた。一番驚いたのは、ほぼリピーターだったこと。ボードゲーム自体の面白さや奥深さ、スタッフや他参加者との会話が楽しくて何度も参加する人が多いらしい。

ペットボトルの珈琲、水は主催者側で用意してくれるので無料でもらえる。軽食などはなし。ボードゲームが面白いので、誰も何も食べていないし、食べる余裕もない(笑)

お手洗いもあり。

冒頭に主催者側から挨拶があり、会社の説明やスタッフ陣の紹介。参加者の簡単な自己紹介もある。もっと宣伝みたいな感じかと思っていたが、株式会社アイキカクやセミナーの案内は少なく、リーダースタッフがどうしてキャッシュフローゲームに興味を持ったか、資産運用に興味を持った理由、働いていてもお金が作れなくて困っていたことなど、個人的な話が多く、親近感のある内容だった。

次に、グループごとに分かれてキャッシュフローゲームの説明。私のグループには初参加は自分含めて2名いたので、リーダーやリピーター客がルールなどを説明してくれる。リピーターは早くゲームがやりたいので、勝手に進めているシーンがあったが、そういった場面でもリーダーが抑制し、止めて説明してくれていたのが好印象だった。ゲームの詳細やルールは別のサイトなどでたくさん解説されているので、ここでは割愛する。

まずは職業を自分で選ぶ。カードには年収や支出が書いてあり、どの職業を選ぶかによって難易度も変わるらしい。その選んだ職業で、資産を作っていき、不労所得が支出を上回ると一旦ゴール。富裕層レーンみたいなエリアに移ることができる。

ゲームに使う紙が配られる。これは損益計算書と賃借対照表になっている。

このシートの書き方も教えてもらえる。給料や支出、ローンと保有資産の関係性などを記入して、実際手元にいくら残るのか計算をするシートになっている。これを使うのがキャッシュフローゲームの面白いところで、勉強になるポイントだ。私も理解はしていたが、自分できちんと書く(ゲーム内だとしても)のは初めてだった。

いわゆるFIRE「Financial Independence, Retire Early」のようなもので、「経済的自立」と「早期リタイア」に近い。まずはみんな不労所得が支出を上回るのがゴール。ちなみに今回自分のグループでゴールしたのは1人のみだった。ゲームバランスがよく、難易度もちょうどよかった。

今回、私は医師を選んだ。収入が高いが、支出も多い。ゲーム内の私はグループで最も年収が高かったが、現実世界の私は収入は低くて、支出が多い(笑)

まずは中央のラットレース(ねずみが走っている車輪のことだろう)をサイコロをふって、すごろく式で回り続ける。止まるマスによって資産を購入するなどのイベントが起こり、自分でその都度計算をして、購入するか売却するかなどを繰り返してゲームが進行する。

イベントには市場のイベント、無駄使いイベント、大きな取引、小さな取引、の4種類がある。

市場イベントは金の価格が高騰する、など資産の価値が変わるイベントがある。

取引イベントは不動産の売買やビジネスの売買など、資産運用のきっかけになる。このカードに書かれているROIの計算や、自分の手取りとの兼ね合い、銀行からローンをした場合どうなるか、などを自分で電卓で計算しながら考える。

ここがキャッシュフローゲームの大事なポイント。実際の投資でも儲かるかどうか、おかしいポイントがないか、数値の関係性などを理解する必要があり、その練習になる。最初の計算や計算方法はスタッフやリーダーが教えてくれるので、最初はゆっくりカードの内容を購入するかどうか決めて、勉強していくことができた。

ゲームが進んでいくと、みんな資産が増えていき、不労所得が上がってくる。しかし、暴落などのイベントで資産を失うプレイヤーもいた。金、不動産、株、事業売買など色々な資産運用が登場し、実際の売買に使う数値や知識が出てくるので、色々なことが学べた。約1時間30分プレイしていたが、あっという間に終わった。

最後に、グループ内で感想や気付き、他のプレイヤーの運用状況を見たりして、意見交換をする。次回開催やセミナーの案内があって、終了。

株式会社アイキカクが運営するセミナーの案内だけはあった、という感じ。勧誘というほどでもなく、ただ紙が配られる程度だった。次回参加無料のカードをもらえたが、次回参加や予約への圧はなかった。帰りたければすぐ帰れる感じ。

終了後も参加者同士で話していたり、主催者側スタッフと会話している参加者もいた。自分も不動産投資に興味があったので、元不動産営業のスタッフと話して、色々教えてもらった。みんな明るくて、話しやすい人たちだった。

キャッシュフローゲーム会に参加してみた感想、レビュー、クチコミ

ぶっちゃけ、めちゃくちゃ怪しいと思って行ったけど、全然違った(笑)普通に面白かった。リピーターが多くて、ゲームのスピードが速かったのは難点だが、きちんと自分から言えば止めてスタッフが教えてくれる。ただし、投資について全くの未経験で行くと大変かも。例えばどうして不動産投資は儲かるのか、くらいの仕組みは理解していないと、ゲームの本質がわからないので楽しめないかもしれない。本や座学、独学の勉強をさらに楽しくしてくれるゲームという感じだった。

「金持ち父さん貧乏父さん」は読まないで参加しても問題ない。この本でボードゲームが出てくるわけでもないし、ボードゲームでも本は出てこない。投資の仕組みや不労所得についての考え方がわかるならキャッシュフローゲームだけやっても面白いだろう。

500円というコスパは高く感じた。内容もだし、スタッフが教えてくれる知識、金融知識が高い他の参加者とキャッシュフローゲームをできる経験としては安い。

投資に興味があるならデメリットは感じないが、注意点としてはセミナーではないことかな。座学のように基礎中の基礎から学ぶゲームではなく、キャッシュフローゲームをやれば確実に知識がつくわけではないので、ある程度の予備知識があった方がゲームを楽しむことができる。とはいえ、わからないことは聞けばスタッフが教えてくれる。私もゲーム中に何回も止めて、質問したり、自分で計算し直してみたりした。そういった実践できる場所として、キャッシュフローゲームは面白かった。行ってみた結果、自分はある程度の計算力や資産運用についての知識があることがわかり、自信になった。

なので、全く知識がない人はキャッシュフローゲームではなく、株式会社アイキカクが開催している資産運用の初心者セミナーなどに参加したり、独学で軽く勉強してから参加するのがお薦め。例えば有名資産家YouTuberの両学長のチャンネルや書籍は初心者向けに作られていて、わかりやすいのでお薦め。私も最初に基礎知識を勉強したのは両学長のYouTubeチャンネルだった。

少し知識があったり、すでに資産運用をしていても、計算や運用の練習の場になるし、他参加者やスタッフとの会話で新しい発見があるので参加しても楽しい。キャッシュフローゲーム自体は奥が深く、知識があると面白さがわかって、リピートする気持ちもわかる。

今回参加した、お金のガッコウ マネ学主催 キャッシュフローゲーム会は下記。

https://property-design.net/