She's a Modの原曲は誰が演奏しているのか
俺の好きな50回転ズやKingonsがたまにカバー演奏している「She's a Mod」。シザモー、シザモー、シザモーと連呼するだけの曲だがサビが好きな曲の1つ。ラモーンズなども有名曲がカバーだったりするので、これも誰かのカバーなのかと思って調べてみた。
シザモーを検索しても何もでない
日本語で曲名などを入れても何も出てこない。THE MODSのことばかりでてくる。英語で検索すると、Wikipediaを見つけた。
Ray Columbus & the Invaders - Wikipedia
「Ray Columbus & the Invaders」が1カバーしたのがヒットのきっかけ
ニュージーランドのクライストチャーチのバンド「Ray Columbus & the Invaders」が1964年にカバーしたのがヒットのきっかけのようだ。カバー曲なのに全豪チャートで1位を取ったっぽい。
'She's a mod' by Ray Columbus and the Invaders | NZHistory, New Zealand history online
RAY COLUMBUS & THE INVADERS - SHE'S A MOD - ROY ORBISON - YouTube
で、彼らがカバーして有名にしたのはわかったけど結局誰が原曲を書いたのか?
She's a Modの原曲はThe Senatorsというバンド
Wikipediaによると、原曲はThe Senatorsというバンドらしい。国会議員たち、ってすごいバンド名だな。
The Senators She's A Mod - YouTube
She's a Modの原曲を制作した、セネターズはイギリスのバーミンガム出身のバンド。なんとレッド・ツェッペリンのドラマー、ジョン・ボーナムが所属していた!!
「シーズ・ア・モッド」のヒット・シングルを出したザ・セネターズでもドラムを叩いた。ジョン・ボーナム - Wikipedia
そんなボーナムがいたセネターズがシザモーを録音したのが1964年。その後、「ステッピン・アウト」という映画などで使用されたらしい。そして、同年にイギリスからニュージーランドにこの曲が渡り、Ray Columbus & the Invadersに同年カバーされ、14週間に渡って全豪チャートで1位を取っていた、という流れのようだ。
She's a Modの意味
直訳すると、彼女はモッド。よくイギリスのロックンロールでモッズという文化を聞くが、あれはMODの複数形でMODSなので、単数の場合は正しくはMODなのかもしれない。
モッズ (Mod、Mods、Modernism or sometimes Modism) は、イギリスの若い労働者の間で1950年代後半から1960年代中頃にかけて流行した音楽やファッション、それらをベースとしたライフスタイル、およびその支持者を指す。モッズ - Wikipedia
軽快なロックンロールナンバーで定番のカバー曲
原曲を制作したバンドは売れず、同年にカバーされてチャート1位という謎の歴史を持つこの曲。もはや最初からカバーされて売れることが決まっていたかの運命。そしてバンド名を全く聞いたことがないのに1曲だけ現代でもカバーされているという、なんか伝説の1曲みたいな。キャッチーなメロディーで、シンプルなコード進行なのでスローに演奏してもパンクに演奏してもかっこいい曲だ。
50回転ズはワンマンショーでの覆面バンド「フジサンズ」でカバー演奏を聞いたことがある。
SHE'S A MOD/ザ50回転ズの演奏されたライブ・コンサート | LiveFans(ライブファンズ)
大好きなバンド、Kingonsのカバー。
KINGONS - SHE´S A MOD @SirocoSala 12/10/2014 @KiNGONSds - YouTube
オーストラリアの日本人パンクバンド、マッハペリカンのカバーも良い。
Mach Pelican "She's A Mod" - YouTube