利尻島の新観光名所!特殊な地形の板状節理「竜の鱗」に行ってみた【行き方、アクセス、場所、北海道、礼文島、ウニ、おすすめ、登山、トレッキング、地層、龍の鱗、利尻礼文サロベツ国立公園】

利尻島の特殊地形「竜のうろこ」に行ってみた

北海道の北部にある利尻島。ウニ、昆布などの特産品や日本百名山の利尻山などで有名な観光地。高山植物やトレッキングなどが主な観光地だが、全く無名の「竜のうろこ」という特殊な地形を見ることができる場所がある。

特殊な板状節理「竜のうろこ」とは

利尻島の南東部にあり、登山道や観光地から離れているため、完全に無名のスポット。2021年に写真家の横田裕市さんがネットで紹介し、話題になった。

特殊な板状節理「竜の鱗」 利尻島の新しい観光スポットを命名してみた。|横田裕市 / 写真家 

地形や地層などを特集することが多い、ブラタモリ案件だ!とツイッターで話題になり、一部の地層クラスタには人気らしい。

これはブラタモリ案件w利尻島の湾曲した板状節理がすごい。まさに竜の鱗! - Togetter

板の形の岩が折り重なっている、板状節理。柱状節理の一部と考察されているが、ここまで湾曲して波のような形になっている地形が非常に珍しい。まるでジブリ映画やモンスターハンターなどのゲームの世界に出てきそうな大きな岩の壁だ。

私は見たときに鋼の錬金術師で主人公のエドが地面や岩を武器にして大きな錬成をしたときに、こんな感じで板状に錬成されるのを思い出した。

2021年に話題になったばかりで、新しい観光スポットになるか。まだ利尻島の公式ガイドブックやパンフレット、観光情報サイトなどに情報がほとんどないため、知る人ぞ知る、隠れた観光名所だ。

私は利尻島に数日滞在し、色々見に行ったが特に印象に残ったのがこの「竜の鱗」だった。ここまでダイナミックな地形を見ることは海外でもなかなかできない、珍しい地層を見ることができた。

「竜のうろこ」への行き方、場所、アクセス

Google Mapにも横田さんが登録をしており、場所がわかりやすい。ヤムナイ沢のすぐ隣。出発点の目印になる利尻島郷土資料館からは車と徒歩で約20~30分ほど。

終盤、けっこう悪路になるのでスニーカーや登山靴を推奨。川の近くなので天候が悪い、大雨の後などに訪問する際は十分注意してほしい。携帯電話も一部圏外、繋がりにくい場所。

訪問前にGoogle Mapのダウンロードを行い、オフラインマップを用意しておくと安心。道がイラストマップだと一部表示されないので、航空写真でGoogle Mapを見るとわかりやすい。

利尻島郷土資料館の横の道を利尻山に向かって直進。

しばらくは舗装道路が続く。車一台分の道幅なので対向車に注意。

車で数分進むと、沢に出る。ヤムナイ沢の下流にあたる、小さな川。

ここも車で超える。大きな石があれば通るまでに人力で動かすなど、配慮が必要。水量にも注意。横は崖になっているので、十分注意し、問題ないことを確認してから渡ってほしい。水が流れている箇所は思ったより深くなっているので、車のタイヤが沈むことも考えて、車高も考慮して慎重に進もう。

途中に採石場なのか、採石場から運ばれてきた砂利なのか、工事現場になっている。

川を超えると未舗装の砂利道になる。

ある程度進むと、砂利が大きくなり、乗用車で進むのが少し厳しくなってきたので、広いスペースに路駐して徒歩で進んだ。

しばらく、砂利道を歩いて進む。坂道だが、そこまできつくはない。道は1本なので迷うことはない。

途中からこのくらい砂利が大きくなってくる。

数分歩くと、少し広い場所に出る。Google Mapのヤムナイ沢のピンの位置まで来ると、利尻山に向かって右側に板状節理が見えてくる。

到着!

ヤムナイ沢は万年雪渓で、真夏でも雪が残っていることがあるそうだ。

竜のうろこの周辺には貴重な高山植物も生えているので、不必要に植物を荒らすことは厳禁。

美しい地形、板状節理を眺める

かなりの迫力がある。見る方向によって表情が変わるので面白い。

周辺にも板状節理はいくつか見ることができるが、波上に湾曲しているのは、この場所のみ。

竜のうろこの手前はかなり急な斜面になっているので、登るのは難しい。高山植物の生えていない場所を探して、できる限り近づいて写真を撮った。

人のサイズと比べると、地形の迫力が伝わるだろうか。

とても綺麗で、しばらく見ていられる。

離れて見ると、大きさがわかりやすい。

ヤムナイ沢、竜のうろこ周辺の様子、他の板状節理や地形

竜のうろこを過ぎて少し歩くと、ヤムナイ沢の川辺に出る。利尻山から流れる川が造った谷間の地形が綺麗だ。

川は一部護岸されている。

周辺には雪がけっこう残っていた。

比較物がないので、わかりにくいがけっこう広い大きな川。

ヤムナイ沢周辺には、他にもいくつか板状節理が露出している場所があるので、散策も楽しい。

細かく板状になっている、切り立った地層。

行き方、アクセスは動画でも紹介

動画でも行き方を紹介しているので是非。写真で見るよりも迫力のある動画も載せた。