ダイビングクルーズ「パラオスポート号」でブルーコーナー貸し切り!
パラオの代表的なダイビングクルーズの1つ、パラオスポート(Palausport)。実際に乗ってみたので、ダイバーにとって有益な情報をまとめた。
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- ダイビングクルーズ「パラオスポート号」でブルーコーナー貸し切り!
- パラオのダイビング動画
- パラオスポートの乗り方、港
- 船内設備、客室、部屋、ベッド、シャワーなど
- ラウンジ、デッキ、機材スペースなど
- パラオスポートの食事
- パラオスポート船内のWi-Fi、インターネット
- ダイビングスケジュール
- パラオスポートのダイビングスタイル
- パラオスポートのスタッフ
- パラオスポートを楽しむその他のTIPS
パラオスポートが係留されているのは、ジャーマンチャネル近くのポイント。
ブルーコーナーなどに近く、10分~15分程度で行ける近さが魅力。早朝ダイビングでの貸し切りブルーコーナーや、夕暮れ時の捕食マンタ狙いのダイビングなどはクルーズならでは。
一番手前がパラオスポート。他にも2隻のダイビングクルーズがこの海域にとまっていた。
パラオのダイビング動画
滞在中に撮影した動画です。
パラオスポートの乗り方、港
パラオスポートへの乗船はコロールのマラカル島からスピードボートでパラオスポート号へ移動することになる。スピードボートの迎え場所は確認する必要があるが、コロールパッセンジャーフェリーターミナルかアクアマジックのある港のどちらかになる。
コロールパッセンジャーフェリーターミナル
<コロールパッセンジャーフェリーターミナルはデイドリームやアンテロープゲストハウスがある。この名前はガイドブックなどに使われているが、現地人はこの名前を知らず、使わない。現地人はフィッシャリーと呼ぶので、注意。
アクアマジックの港
MKホテルやアクアマジックが隣にある港。2019年はこちらの港から送迎になったようだ。
どちらの桟橋にしても、近隣ホテルから徒歩圏内の場合もある。例えばアンテロープゲストハウスからコロールパッセンジャーフェリーターミナルは徒歩3分くらい。なので、パラオスポート乗船日の前泊するホテルの場所によっては送迎が不要であることは知っておいたほうがいい。
船内設備、客室、部屋、ベッド、シャワーなど
客室は2名部屋と4名部屋の2種類。全ての部屋の設備は共通していて、二段ベッド、棚、スーツケース収容スペース、エアコン、コンセント(どの部屋も2口のみ)、鏡、ハンガーがある。シャワーとトイレは部屋ごとにある。
客室廊下。両側が部屋になっている。部屋の鍵は基本閉めないようで、スタッフに言えば鍵を貸してくれるが自分の滞在中は施錠しなかった。
4名部屋。
2名部屋。
ベッド。寝台列車のような感じだ。タオルはバスタオルが2枚用意されているが、言えば追加で貸してくれる。
2段ベッドの上側には窓がついていて、外が眺められる。
天気が良いと、窓からの景色が素晴らしい。
シャワールームも各部屋ほぼ共通。トイレとシャワーは同じ部屋にある。洗面台もあり。コップ、桶、石鹸などはあり。シャワーの水圧は十分で、ホットシャワーもしっかりでる。船の上とは思えない!
部屋には4名部屋でもコンセントが2口しかなく、延長コードは必須。ないとかなり困る。延長コードがなくても、リビングスペース(サロンスペース)に延長コードが用意されているので、そこで充電できる(詳細後述)
エアコンは一元管理で、風量調整しかできない。自分は寒がりだったので、これがけっこう嫌だった。蓋を調整して、風量をなしにしても、ほぼ常に身体は濡れているし、パーカーを着ても寒いくらい。食事スペースも部屋も寒かった。寒がりな人は長袖長ズボンで上着を着てもいいくらいだと思う。
部屋にはドライヤーがあるが、かなり弱い。持参したダイソンのドライヤーを使ってみたが、なにかの規格が合わないのか使えなかった。
ラウンジ、デッキ、機材スペースなど
ダイビングクルーズなので、母船であるパラオスポート号で寝泊まりする。
ラウンジ、サロンスペース。ここでダイビング前のブリーフィングが行われる。無料の飴などが置いてある。テレビ台にはダイビング関連の書籍やDVDがあり、自由に見れる。実際はダイビングばかりで疲れて見る余裕はなかった笑
映画のDVDもめちゃくちゃたくさんある。
部屋にコンセントが少ないので、このテレビ台にある延長コードを使うことができる。自分もほぼ全部ここのコンセントを使っていた。部屋にコンセントがごちゃごちゃなるのが嫌だったし、広い部屋ではないのでここのスペースの方が色々置きやすかった。
レストランスペース。とにかく寒い。
レストラン奥、キッチンの隣にあるホワイトボート。ここに1日の予定、ダイビングポイントなどが書かれている。
船の一番上、サンデッキ。気持ちいいけど日焼けする。
サンデッキから眺める夕日が綺麗だった。
船後部のダイビング用スペース。コンプレッサー、トイレ、カメラ用水槽、ウェットスーツを干すスペースなどがある。
各ゲストに荷物スペースがもらえて、マスクやフィンなどを置いておくことができる。
ダイビングには、パラオスポート号本体で行くのではなく、横付けしている別のボートで行く。
ダイビングスペースの後部、船の最後部にはシャワーがある。写真右側。夕方からはホットシャワーになって、設備の良さに感動。
2階のデッキ。喫煙スペース。ここにある、脱水機がすごく重宝した。毎日濡れた服やウェットスーツを一気に脱水できて、乾かすことができる。洗濯物を干すように大きな洗濯バサミもここに用意されている。
晴れていれば、夜のデッキからは満点の星空が見える。周辺には何もないので、辺りは真っ暗で、すごく星が綺麗だった。
パラオスポート船尾。船の周りにも魚がいて、見ていて楽しい。サメもいた。
パラオスポートの食事
パラオスポートでは朝食、昼食、夕食の3食が専属のコックによって作られる。味はとても美味しかった!大体のメニューはおかず3品、サラダ、スープ、ライス、フルーツなどのデザート。スープとライスはおかわりできる。
食事スペースにはドリンクコーナーあり。水、お湯、コーヒー、紅茶、ココア、オレンジジュースは無料。朝はトーストなどが用意されている。有料でコーラやビールなどの用意もある。1缶2~3ドルくらい。自分は寒くて、ずっとホットコーヒーを飲んでいた。
毎食時出る、温かいスープがダイビングとエアコンで冷えた身体に染みて、とても美味しかった。
個人的にヒットだったのが、お手製のキムチ!普通のキムチとは全然違うんだけど、辛くて美味しかった。
朝食にはパンケーキが出た日もあった。
ステーキが出た日。
エビフライ美味しかった。
船長が釣ったらしい、刺し身。おいしい。
ドレッシングやマヨネーズ、ブルドックソース、醤油などの日本製品の調味料類が揃っているのは嬉しい。
1ダイブごとにパラオスポートに戻ってきてご飯を食べるが、遠征で戻ってこないときはお弁当を用意してくれる。
パラオスポート船内のWi-Fi、インターネット
パラオスポートにはインターネット設備はない。Wi-Fiはない。どうしてもインターネット接続が必要な人は、パラオの携帯電話SIMカードを購入する必要がある。しかし、現地SIMを使っても海上ではあまり電波状況は良くないようで、調子が悪いと全く通信はできないようだ。
ダイビングスケジュール
毎日乗り降りできるのがパラオスポートの魅力の1つ。1泊2日でもダイビングクルーズに乗ることができる。
乗船日は朝乗船して3本。下船日は追加ダイビング($60)で早朝に1本可能。
通常の日のスケジュールは下記の感じだ。
- 6:00 起床
- 7:00 1本目ダイビング
- 9:00 2本目ダイビング
- 13:00 3本目ダイビング
- 16:00 4本目ダイビング
各ダイビングごとにパラオスポート号へ戻ってくるのが基本。ダイビング→食事→ダイビングを繰り返す感じになる。楽しいけど、意外ときつい笑
パラオスポートのダイビングスタイル
パラオスポートのダイビングは特別なリクエストがなければ、パラオの有名ポイントをまわる感じになる。コロールのショップはナイトロックスが無料のところが多いが、パラオスポートはエア。有料でナイトロックスは使える。と言っても10~20mのポイントが多いのでエアで十分楽しめる。
ブルーコーナー、ブルーホール、ジャーマンチャネル、ウーロンチャネル、シアスコーナー、ニュードロップオフ、、、など挙げればキリがない。当たり外れはあるが、どこにいっても世界最高級のダイビングができるのがパラオのすごいところだ。
ダイビング前にはブリーフィングが必ず行われる。英語のこともあるが、日本人ガイトの西元さんがいるので安心だ。ブリーフィング後、パラオスポートからダイビングボートに乗り換えて、ポイントへ向かう。タンク交換や機材運搬などは全てスタッフがやってくれる。今回、3泊4日の滞在で12本潜った。ほぼ定番のポイントは全て行けたし、大きな群れなども見れて、当たりだった!
ブルーコーナーのバラクーダ
ニュードロップオフのハナビラクマノミ
ブルーコーナーのヘルフリッチ
ブルーコーナーのギンガメアジとナポレオン
ブルーコーナー名物の人懐っこいナポレオン。触れるくらい近くまで寄ってきてくれる。
ブルーコーナーのギンガメアジの群れに巻かれる
ヨスジフエダイ。透明度の高い海で黄色が映える。
ジャーマンチャネルといえばマンタ。この日は頭の上を通過するほど接近できた。
パラオスポートのスタッフ
フィリピン人チームが働いている、パラオスポート。日本人ガイドは2019年11月現在、西元さんがガイドしている。フィリピン人ガイドのダンダンとレンもダイビングが上手く、マクロを探すのも上手い。安全管理や潜水計画も無理なく進めてくれるので、とても安心できるガイド陣だった。
船内スタッフたちもみんな気さくで、時間通り動いているし、とても信頼できるスタッフたちだ。
パラオスポートを楽しむその他のTIPS
パラオスポートからドローンは飛ばしても問題はないそうだ。しかし、近くには世界遺産のセブンティアイランドがあるので、その方面への飛行は禁止されている。周辺の島々も個人の所有物などが多いので、注意して撮影しよう。
6月や10月など、繁忙期を外すと、海は良いのにお客さんはガラガラのことが多いので狙い目。繁忙期にはパラオスポートだけでなく、どこのショップも混んでしまい、過ごしにくくなる。ブルーコーナーなどはダイバーが多すぎて排気でほとんど何も見えなくなることもあるそうだ。
最終日に精算があり、現地での客室税やガソリン代を支払う。一部、カード決済(手数料なし)ができるがパラオ政府のダイビングパーミットなどは現金のみの精算だ。また、スタッフへのチップを入れる封筒を渡される。金額は人それぞれだが、入れる場合は箱に入れるシステムになっている。
キャプテンに声をかければ、操舵室に入ることもできる。日本製の計器などが並んでいた。船首デッキにも行くことができる。
操舵室には神棚があったが、よく揺れるのでけっこう雑だった笑
ウーロンチャネル方面に行った時にウーロン島でランチ。パラオスポート拠点だとあまり島には行かないので、滞在中1回くらいはリクエストしてみてもいいかも。ちなみに、自分の滞在中3泊4日間でパラオスポート号本体で移動することはなかった。