
9月のシルバーウィークにレンタカーでアイスランドを一周した。MyCarでトヨタ・ヤリスのハイブリッド車を11日間借り、約3,020kmを走った。
旅行前は、アイスランドの道路はほとんど無料で、駐車場もあまりお金がかからないと思っていた。しかし実際には、レイキャビク中心部や有名な滝、氷河湖などに有料駐車場があり、北部には料金所のない有料トンネルもある。支払いは現金よりも、アプリやWebサイト、クレジットカードが中心だった。
この記事では、ParkaとEasyParkの準備、レイキャビクと観光地での駐車料金の払い方、ヴァズラヘイザルゴングのオンライン決済、実際に使えたクレジットカードまで、私の体験に沿ってまとめる。
結論:ParkaとEasyPark、VisaとMastercardを準備する

最初に結論を書くと、日本にいる間にParkaとEasyParkをダウンロードし、利用できるクレジットカードを登録しておくとよい。レンタカーを受け取ったら、車のナンバープレートを間違えずに追加する。
カードはVisaとMastercardの物理カードを複数枚用意したい。私は旅行中に現金を一度も使わなかったが、American Expressはほとんど利用できず、Apple Payも表示があるのに通らない場面があった。スマートフォンと1枚のカードだけに頼るのは危険である。
アークレイリ近くの有料トンネルは料金所がなく、ナンバープレートを入力して自分でオンライン決済する。レンタカーの場合、通行前24時間以内または通行後24時間以内の支払いを忘れないことが重要である。
ParkaとEasyParkは日本で準備しておく

アイスランドで主に使った駐車アプリは、ParkaとEasyParkである。どちらか一つですべての駐車場を払えるとは限らないため、両方を入れておく方が安心である。
Parkaはレイキャビク市内だけでなく、空港、駐車場ビル、滝や氷河湖などの観光地にも対応している。EasyParkもレイキャビク、アークレイリ、ケプラヴィークなど各地で使える。EasyParkは支払う駐車料金とは別にサービス料が加算される場合があるため、決済前の総額を確認したい。
現地で初めて登録すると、SMS認証、カード登録、通信状態などで手間取る可能性がある。アプリ本体とカードは出発前に準備できるが、レンタカーのナンバープレートは車を受け取るまで分からない。受取後に車両を登録し、数字やアルファベット、国の選択が正しいか見直す。
レイキャビク中心部にはP1~P4の駐車ゾーンがある

レイキャビク中心部の路上駐車には、P1、P2、P3、P4の有料ゾーンがある。中心部に近いP1が最も高く、場所によって料金と有料時間が異なる。道路標識やパーキングメーターで現在地のゾーンを確認し、アプリでも同じゾーンを選ぶ。
2026年7月時点のレイキャビク市公式案内では、P1は1時間660ISK、P2は240ISK。P3は最初の2時間が1時間240ISK、その後は70ISK、P4は1時間240ISKである。有料時間やP1の駐車時間上限もゾーンごとに違うため、金額だけでなく標識全体を確認してほしい。
市内では縦列駐車をする機会も多かった。左ハンドル、右側通行に慣れない状態で狭い場所へ入れるのは難しい。無理をせず、中心部から少し離れた広い駐車場を探した方が安全である。アプリを使わない場合はパーキングメーターでも支払えるが、案内に従って操作する必要がある。
滝や観光地はQRコードやナンバー認識で支払う

滝や氷河湖などの観光地では、入口や駐車場の看板にQRコードが表示されていることがある。QRコードを読み取り、Parkaや専用ページを開き、車のナンバープレートを入力してカードで支払う。
Parkaの旅行者向け案内によると、観光地では時間制ではなく、1回の訪問に対する1日料金となる場所が多い。車の座席数などで料金が変わる場合もある。私が旅行した時は、1か所あたりおおむね1,200~1,500円程度だった。観光地を何か所も回ると積み上がるため、駐車料金も旅行予算に入れておきたい。
ほとんどはアプリやWebサイトで支払ったが、1か所だけ自動精算機のような機械を使った。支払い方法は駐車場ごとに異なるので、QRコードだけで判断せず、入庫時か出庫前か、時間制か1日単位かを看板で確認する。決済完了画面やメールは、スクリーンショットで残しておくと安心である。
料金所のない有料トンネル「ヴァズラヘイザルゴング」

アイスランドの道路は基本的に無料だが、北部のアークレイリ近く、リングロード上に有料のヴァズラヘイザルゴング(Vaðlaheiðargöng)がある。日本の高速道路のような料金所やゲートはなく、そのまま走り抜けられる。ただし無料ではない。
支払いは車のナンバープレートを使い、ヴァズラヘイザルゴング公式サイトのレンタカー向け案内からオンラインで行う。私は通過した日の夜、宿泊先で支払った。レンタカーの1回通行は、通行前24時間以内または通行後24時間以内に購入する。
2026年7月時点では、3.5t未満の車の1回料金は2,216ISKである。料金と期限は変更される可能性があるため、通行時の看板と公式料金ページを優先して確認してほしい。
期限内に払わない場合、レンタカー会社へ請求が届き、通行料に会社独自の事務手数料が加算される可能性がある。入口の看板を見た時点でスマートフォンにメモを入れ、宿へ着いたら当日中に支払うのが分かりやすい。
VisaとMastercardは使えたが、American Expressは使えなかった

私の旅行では、駐車場、ガソリンスタンド、店舗のいずれもVisaとMastercardがほぼ問題なく使えた。一方でAmerican Expressはほとんど使えず、旅行中に一度も決済できなかった可能性がある。
Apple Payのマークがあっても、登録カードや端末との組み合わせによっては決済できなかった。VisaとMastercardをそれぞれ含む物理カードを複数枚用意し、財布と別の場所に分けて持つのがおすすめである。セルフ式のガソリンスタンドでは4桁の暗証番号も必要になる。
現金が必要になる場面は一度もなかった。ただし、カード会社の不正利用検知、利用枠、通信障害などで支払えない可能性はある。メインカード、予備カード、スマートフォン決済と、決済手段を重ねておく方がよい。
駐車場と有料トンネルの支払いチェックリスト
- ParkaとEasyParkを日本でダウンロードした
- アプリへ利用可能なカードを登録した
- レンタカー受取後、正しいナンバープレートを登録した
- VisaとMastercardの物理カードを複数枚用意した
- 駐車場名、ゾーン番号、有料時間を確認した
- 入庫時払いか、出庫前払いかを確認した
- 決済完了画面やメールを保存した
- ヴァズラヘイザルゴングを通ったか確認した
- 有料トンネルは通行前後24時間以内に支払った
まとめ:料金所を探すのではなく、看板とナンバープレートを確認する
アイスランドの駐車料金と有料トンネルは、日本のように料金所や係員へ現金を渡す仕組みではなかった。Parka、EasyPark、QRコード、オンライン決済を使い、車のナンバープレートと紐付けて支払う場面が多い。
特に注意したいのは、駐車ゾーンや車両番号の入力ミスと、ヴァズラヘイザルゴングの支払い忘れである。アプリを事前に準備し、現地では看板を読み、決済後の画面を保存する。この流れを習慣にすれば難しくない。
私は旅行中に現金を一度も使わず、VisaとMastercardで支払えた。しかし、American ExpressやApple Payは頼り切れる状況ではなかった。物理カードを複数枚持ち、トンネル料金は通行当日の夜までに処理するのが、最も安心な方法である。