アイスランドをレンタカーで一周してきた。定番の観光地から、ちょっとマイナーな場所までいろいろ回った上で「結局ここが一番楽しかった」と思ったスポットを軸に、おすすめを実体験ベースでまとめる。
今回の旅は10日間でリングロード中心に一周。ただ時間が足りず、北西部イーサフィヨルズル(ウェストフィヨルズ方面)には行けなかった。行きたい場所が多いエリアなので、次に行くなら日数を増やして最優先で組み込みたい。
結論から言うと、ベストだった場所はわりと定番が多い。ただアイスランドは、定番でも現地の迫力が別物で、しかも「潮・光・風・混雑・時間配分」で満足度が簡単に変わる国だ。この記事では、その失敗しやすいポイントも、各スポットの説明の中に織り込みながら書く。
アイスランドのおすすめ観光地!私のベストスポット6選

1. シルフラのダイビング(シンクヴェトリル国立公園)

定番だが、シュノーケルではなくダイビングを推す。理由はシンプルで、潜れると景色が変わるからだ。左右のプレートの壁が迫ってくる感じ、透明度の高さ、上を見上げた時の光の入り方。これは水中でしか成立しない体験になる。
申し込みはArctic Adventures。レンタル込みで1人約4万円。1ダイブ4万円は高い。ダイブタイムは40分という建て付けだが、水面に浮いている時間も長く、ボトムにいたのは体感15分前後。最大深度も10m程度で、深く潜るダイビングではない。
Silfra Fissure Scuba Diving Tour | Arctic Adventures
注意点は寒さと装備トラブルだ。水温は2度。ドライスーツでも普通に寒い。私は腕からリークして浸水し、途中から指先の感覚がなくなってカメラのボタンが押せなくなった。ここは気合でどうにかなる領域ではない。サイズ感、シールの状態、インナー選び、手元の保温は、事前にできるだけ詰めておいた方がいい。
もう一つ、ドライに慣れていないと足側に空気が溜まってひっくり返り、急浮上しやすい。私も典型的にそれをやった。幸いシルフラは浅めなので大事にはならなかったが、経験が浅い人ほどリスクは上がる。
参加条件として「直近2年以内にドライスーツで最低10回」または「ドライスーツSP所持」などが求められる。私はドライ経験が少なかったので、伊豆でドライスーツのスペシャリティを取ってから行った。講習は伊豆のマリンハウスレイアロハさんで、1日2ダイブ・申請料・レンタル込みで22,000円。かなり良心的だった(ただ夏場は講習をやっていない時期もあるので要注意)。
シルフラはシンクヴェトリル国立公園に車を止めてから潜る流れになる。ついでに公園内の滝なども合わせて回すのが定番ルートっぽい。
2. クヴェルヌフォス(スコガフォスのすぐ近くの穴場滝)

ここは当たりの穴場観光地だ。マイナー観光地なので滝の裏に回れるのに人がほぼいない。スコガフォスのすぐ近くで車でも寄りやすい。スコガフォスに車で行っているなら、セットで寄らないともったいない。
スコガフォスから車で少し移動して、軽く歩けば到着する。滝の裏に入れる場所としてはセリャランスフォスが有名だが、あっちは人が多すぎるのと、びしょ濡れになりやすい。クヴェルヌフォスは比較的濡れにくいし、何より静かで気持ちいい。滝って結局、混雑していると体験が薄くなるので、この「人がいない」が最大の価値になる。
ちなみに私はスコガフォス本体はあまり刺さらなかった。階段をめちゃくちゃ登る割に微妙。ただ時間がある人は、スコガフォスのさらに奥のトレッキングコースを歩くと良さそうだ。私は時間がなくて行けなかった。
3. レイニスファラ(黒い砂浜と柱状節理)

行く前はそこまで期待していなかったが、行ったら普通に楽しかった。黒い砂浜の歩き心地も面白いし、柱状節理の迫力も強い。思ったより広く、フォトスポットも多いので時間が足りない。
ただし、ここは行く前に準備が必要な場所だ。まず波が危険。満ちている時に近づくと普通に事故が起きる。駐車場の警告表示やランプは必ず見るべきだ。これは雰囲気の話ではなく、安全の話になる。普通に死人が出るレベルに危ないこともあるらしい。
さらに、潮が引いていないと奥まで行けない。潮が高いとビーチが狭くなり、見どころまで辿り着けない。つまりレイニスファラは「潮の満ち引きを事前に調べて、引いている時間帯を狙う」が前提になる。ここをサボると、わざわざ来たのに見れる範囲が狭くて終わる。
時間帯は朝〜午前が良い。東向きなので光が入りやすい。私は夕方に行って潮の条件は良かったが、光が弱くて暗めだった。次に行くなら午前中にする。
4. ヴァトナヨークトル氷河トレッキング(スカフタフェットル周辺)

氷河トレッキングは初めてだったが、長いコースを選んで正解だった。私は5時間コースに参加。ライトな1〜2時間もあるが、奥まで行ける長い方が、景色の綺麗さも迫力も全然違う。
夏に行った影響もあると思うが、手前は土が混じって白っぽかったり、溶けて丸くなっていたりする。奥に行くほど尖っていて、氷の表情が良くなる。結局、どこまで奥へ入れるかが満足度を決める。
参加したのはTroll Expeditionsのスカフタフェットル発「Glacier 5 hour hike」。ブーツレンタル込みで1人23,460円。要注意なのが昼ご飯が含まれないことだ。チョコバーみたいなのを少しもらえる程度で、飲み水も自分で用意する。歩く量は普通にあるので、食べ物と飲み物はちゃんと持っていくべきだ。
Skaftafell 5-Hour Glacier Hike | Tröll Expeditions
休憩で体が冷えるので、温かい飲み物があると体力が保つ。私は味噌汁とコーヒーを持って行って正解だった。氷河は「景色が良い」が動いていないとすぐ「冷える」。ここを甘く見ると後半の集中力が落ちて、景色どころではなくなる。
5. スヴァルティフォス(柱状節理の滝)

ここは現地で見た時の迫力が強いタイプの滝だった。駐車場から片道40分ほど歩く。往復で1時間半くらいが定番ルート。道中のトレッキングも気持ちいいし、キャンプ場もあるので人はそれなりにいる。
注意点は時間帯だ。滝壺側が東向きなので、午後遅い時間だと日陰になって暗くなりやすい。私は夕方に行って、現地では結構暗く感じた。写真だと明るく見えても、目で見ると「寒いし暗い」になりやすい。次に行くなら午前中にする。ここは光の向きで印象が変わる。
6. ヨークルスアゥルロゥン(氷が流れ着くビーチ)

ここは「氷がゴロゴロ転がっている景色」を見たいなら満足度が高い。冬の方が氷は多いらしいが、夏でも氷は見られる。天気が良いと普通に綺麗だ。
ここで効くのは混雑回避だ。人が集まる場所は氷が土で汚れやすいし、落ち着いて見られない。時間を取ってビーチの端の方まで歩くと人が減り、景色が生き返る。有名スポットほど「端まで歩く」が正解になる。
湖側(展望台や休憩所がある方)が定番で、そこももちろん良い。ただ私はビーチ側の方が面白かった。時間配分としては、先にビーチ側でしっかり遊んでから湖側を見る方が満足しやすい。
あと風が強くて寒い日がある。ここも防寒を油断しない方がいい。体感温度が想像以上に落ちる。
アイスランドで楽しかった観光地7つ(マイナー枠の参考)
フロインフォッサル

地層から湧き出すように小さな滝が連続していて、他の滝と雰囲気が違う。ただ場所が微妙に遠いので「これだけのために行く」かと言われると悩ましい。レイキャビークからスナイフェルスネス半島方面へ行くルートのついでならアリだ。周辺ドライブの「何もなさ」が逆に良かった。
インサイド・ザ・ボルケーノ

火山の火口内部に降りられる珍しいツアー。世界で唯一らしい。私は約56,000円くらいで参加。高いが、ここでしかできない体験ではある。
Inside Volcano Tour, Thrihnukagigur Volcano | InsideTheVolcano.com
ただ期待値は調整が必要だ。洞窟探検みたいに延々と歩き回るタイプではない。火口内部にいられる時間も思ったより短めで、体感20分くらい。火口の空間の迫力を見に行くツアーだと理解して行けば満足しやすい。
送迎は別料金で、たしか6,500〜7,000円くらい。レンタカーがあるなら車で行く方がコスパは良い。周辺に寄り道スポットが多い場所でもないので「楽だから送迎」も分かるが、値段が跳ね上がる。
クリフブレックフォス(東部)

段々になった細かい滝で、近づくと派手で綺麗だ。私は天気が悪く、ほぼ雪みたいな状況で長居できなかったのが心残り。少し上に登れるので、本当はそこで景色を見たかった。周辺の道が未舗装なので、車と時間には余裕を持ったえ
エルドフルイン

溶岩の上に苔が広がっている場所。歩ける範囲は限られるが、苔の広がりがかなり綺麗だった。次に行くなら、日中より朝か夕方の斜めの光が入る時間帯を狙いたい。苔はフラットな景色になりやすいので、斜光が入ると立体感が出て見え方が良くなる。
グリョタジャ洞窟(ミーヴァトン周辺)

プレートの割れ目から湯気が出て、水が溜まり、地熱で温まっているのが目で分かる場所だ。人が少なくて貸切感があるのが良い。ブルーラグーン的な仕組みを「自然のまま見せられる」感じがある。昔は入浴できたらしいが、今は入るのは禁止なので、触る程度にした。
ゲルズベルグ(スナイフェルスネス半島)

柱状節理が壁みたいにずっと続いていて、近づくと普通にデカい。人が少なく、奥に行くほど何もなくなっていく感じも良かった。私は時間がなくて短時間で撤退したので、ここはもっと時間を取って周辺も歩けばよかったと後悔している。スナイフェルスネス半島は、こういう「時間をかけた人が勝つ」場所が多い。
アルナルスターピ(スナイフェルスネス半島)

海岸線の地形が面白い場所。アーチ状のポイントが分かりやすい見どころだが、ここは歩けば歩くほど人が減る。少し奥に行くだけで「自分しかいない」感じになって気持ちいい。短時間で終わらせると、ただの観光地で終わる。時間を作って奥まで行くのが正解だ。
まとめ:初めてのアイスランド一周なら定番観光地をまわろう
定番が多いのは事実だが、定番が定番になる理由は現地で分かる。アイスランドに行って痛感したのは、かなり観光に時間がかかること逆に、潮や時間帯を間違えると「来たのに微妙だった」が起きやすい国でもある。今回の内容が、行きたい場所の優先順位を決める時や、時間配分を組む時の参考になれば嬉しい。動画で詳しく紹介しているので、YouTubeも是非!
