ナイロンバッグ、リュックの加水分解、ベタつきを重曹で剥がす!
パタゴニア、ノースフェイスなどのマウンテンパーカーやバックパック、リュックなどのナイロン製品。内側の防水加工、ポリウレタンコーティングは時間が経つと加水分解を起こして剥離し、ベタベタになったり、ボロボロになる。重曹に漬けることで中和して、加水分解したポリウレタンを除去することができる。
100円ショップで重曹を買う
近所の百均、ダイソーへ。掃除用品売り場に重曹が売っている。
2種類あった。
100円あたりの量が多い、こちらを購入。1袋360g。自分はバックパック1つに1袋使用した。
ナイロンバッグの加水分解したべたつき除去!リュックを重曹に漬ける
まずは背中のプレートを外す。
ベタベタする内部のポリウレタンコーティングはこんな感じ。かなりベタベタする。
一部剥がれている。
お風呂にお湯をいれる。重曹は水より温水の方が溶けやすいのでお風呂で温水を使おう。
すでにボロボロ出てくる黒いカス。
全体を濡らす。
重曹をいれる。
普通にドバーっと入れてOK。
重曹を入れて混ぜたらバックパックが浮かないように重りを乗せる。
すでに剥がれた防水コーティングのカスがすごいことに。。
1晩放置して、洗う
翌朝の様子。完全に水の色が変わってる。
カスもすごい溜まっている。
持っただけで手にめちゃくちゃ付く。
水を抜いた状態。
海水浴後の砂を落としたみたい(笑)
ベタベタはないが、排水溝が詰まりそうなので新聞紙などでカスは取った。
かなりカスが出てくるので一苦労。
バックパックはすでにコーティングが一部取れていて、期待できる。
まだくっついている部分はタワシなどで擦って、加水分解したコーティングを除去する。
写真左側が重曹付け後にたわしで擦って、ポリウレタンを剥がした状態。右側が重曹漬け後にまだ擦っていない状態。これくらいがっつり落ちる。
この擦り落とす作業が大変!かなり細かい部分まで防水コーティングってされているので、細かい部分までやらないと乾かした後にカスが出てきて大変。
縫い目と縫い目の間も入念に擦り落とす。
シャワーで流しながら行ったが、カスはかなり出てくる。
ナイロンバッグの加水分解を重曹で掃除してみた!
結果、完全に加水分解しているバックパックは綺麗になった。
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター。
画像ではわかりにくいが、黄色っぽいポリウレタンコーティングが完全になくなっているのがわかると思う。ただ、この後に他のバックパックもやってみて学んだのは完全に加水分解していないと重曹に漬けても綺麗にならないということだ。
パタゴニアのレインウェアなど、他ブランドにも使える
中途半端に加水分解しているバックパックを重曹に漬けてしまうと中途半端にポリウレタンコーティングが剥がれるので逆にめちゃくちゃ使いにくくなるので注意。
触るのも不快なくらい加水分解しているか、触るだけでボロボロと崩れるような状態のバックパックやマウンテンパーカーには重曹漬けは有効。
ミレーとカリマーの加水分解したべたつくバックパックも重曹に漬けた
同じく、他のバックパックも重曹に漬けてみた。
着ける前はそこまで加水分解が進んでいなかったが、重曹で剥がしてしまえば使いやすくなるかと思った。しかし、結果は悪かった。加水分解が完全に進んでいないと中途半端に剥がれてしまい、使いにくくなるだけだった。
このあたりは少し加水分解が進んで、コーティングが剥がれている。
重曹に漬けた後。綺麗に剥がれているかと思ったが剥がれ方にムラがあり、かなり面倒なことになった。
擦ってもなかなか取れない。
加水分解が進んでいるところはボロボロとポリウレタンが取れるが、加水分解は進んでいない場所は剥がれない。
かなり時間がかかった上に、結局使いにくいのでもう一度重曹に漬けてみたが、大きく改善はされなかった。
乾燥後。剥がれたポリウレタンと剥がれなかった部分のムラがあるのがわかると思う。実際にやってみて、中途半端に剥がれたコーティングを剥がすのがかなり大変。時間も労力もかかる。2回やれば変わるかと思って、もう一度重曹に漬けてみたがそこまで変化はなく、本当に面倒だった。
ただ、実際は中途半端に加水分解しているバックパックが多いと思うので、とりあえずやってみて、剥がせる部分だけ剥がすというのが現実的なのかも知れない。やってみてるとわかるが、お金はかからないけど労力と時間はかかるので、高いバックパックじゃなけばもう新しいのを買うのもありかもしれない。