アクアデザインアマノ NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYO
東京ドームシティのギャラリーアーモで開催されている、NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYOに行ってみた。アクアデザインアマノ(ADA)の展覧会だ。たくさんのネイチャーアクアリウム作品や天野さんの写真などの展覧会を見て、土日祝日限定のパルダリウムのワークショップに参加した。
ADAネイチャーアクアリウム展覧会でミニパルダリウム制作ワークショップに参加してみた - Travel Kurarin
入場にはGoogleフォームで入館登録が必要。手書きのシートも用意されている。
入力後の完了画面を受付で見せるのでスクリーンショットを撮っておこう。そのままにしてブラウザを閉じると、完了画面が消えることがある。
受付では天野さんの大きなパネルが出迎えてくれる。
アルバイトさんが対応しているが、スムーズな入場だった。クレジットカードやiDなどの電子決済が可能。
まずはアクアデザインアマノ天野さんのパネルがお出迎え
彼が亡くなった時は自分もびっくりした。
<天野尚プロフィール>
1954年、新潟県新潟市(旧巻町)生まれ。水景クリエイター、写真家、アクアデザインアマノ(ADA)創業者。
自ら確立したネイチャーアクアリウムを提唱する水景クリエイターとして1980年代から活躍するとともに、アマゾンをはじめとした熱帯雨林や四季折々の新潟の自然風景などを大判カメラで記録する写真家としても活動してきた。2008年のG8北海道洞爺湖サミット会場では、佐渡原始杉の特大写真パネル(幅4m×高さ1.5m)2作品が展示されるなど、独自の生態風景写真は国内外で高く評価されている。
また水景クリエーターとしては数々のネイチャーアクアリウム作品を制作してきたが、超大型水槽の展示としては、東京スカイツリータウン・すみだ水族館の「自然水景」(2012年)やポルトガル・リスボン海洋水族館の「水中の森」(2015年)の制作が有名であり、いずれも世界の注目を集めた。2015年8月永眠。
天野さんのネイチャーアクアリウムを受け継ぐ、5人のADA社員の方々。
胡蝶蘭が届いていた。
NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYO 展示内容
- 天野尚 紹介
- 水景クリエイター天野尚 特大水景写真パネル作品10点(最大6m50cm)
- すみだ水族館「自然水景」没入体験 水中動画(撮り下ろし)
- 写真家天野尚 生態風景写真作品19点
- 世界最大級の超大判フィルムカメラ8×20展示
- 熱帯雲霧林出現 巨大「ネイチャータワー360°」特別展示
- 特大3mネイチャーパルダリウム水槽展示
- ADA水景クリエイター ネイチャーアクアリウム水槽展示(9本)
- IAPLC 世界水草レイアウトコンテスト2021 上位27作品展示
- 記念撮影スポット
- グッズ販売、ワークショップなど
NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYO | Gallery AaMo | 東京ドームシティ
まずはネイチャーアクアリウムの仕組み
自然が循環していることがネイチャーアクアリウムの真髄であることがまず説明されている。
<ネイチャーアクアリウムとは>
生態系の概念を取り入れ、水槽の中に石や流木、そして水草を用いて美しい景観や魚の棲息環境を表現した水草レイアウトが、ネイチャーアクアリウムです。ネイチャーアクアリウムは1980年代に天野 尚によって提唱されました。
現在はADAの水景クリエイターたちが制作した作品がYouTubeチャンネルや世界各国のアクアリウム専門誌などで紹介され、世界のアクアリストたちに楽しまれるようになっています。また環境意識が高まるにつれ、自然環境のモデルとしても注目されています。
館内は写真・動画撮影可能。
大きな写真パネル。実際のネイチャーアクアリウム水槽作品は後半見ることができる。
近くで見ると写真は荒いが、見応えや迫力は十分。
印刷パネルの境目もほとんどわからないように丁寧に作り込まれており、気合いを感じる。
前半の展示はネイチャーアクアリウム作品の写真が並ぶ
幅が数mあるような大型のパネルでネイチャーアクアリウム作品が並ぶ。
天野さんの手書き原稿やイラストなどの展示。競輪選手時代のストーリーもパネルで紹介されている。
水中カメラなどの機材。ダイビングの水中カメラを持っているので、親近感があった。
炭酸水で光合成を発見したストーリーは知らなかった!これがなければネイチャーアクアリウムは始まっていなかったのか。
天野さんが炭酸水で水草を育てることを思いつかなければ、ネイチャーアクアリウムで水草や光合成を鑑賞することが実現しなかったのだ。
特に迫力のあった、石組のネイチャーアクアリウム。
石組みレイアウトの美しさは天野さんの特徴だった。
すみだ水族館のネイチャーアクアリウムの水中撮影映像の展示
ADA アクアデザインアマノが監修、維持をしている東京すみだ水族館のネイチャーアクアリウム水槽。水中撮影された映像が流れている。
ダイビングの水中撮影は自分もするし、たくさん見てきたがネイチャーアクアリウムの水中撮影は新鮮だった。
リスボン水族館や大型フィルムカメラなどの展示
だんだん、展示は風景などに変わってくる。
天野さんの使っていた大判のフィルムカメラ。
迫力のある、風景写真が並ぶ。
大判カメラで撮影された写真は現代の慣れ親しんだデジタル写真との鮮やかな差を見せつけてくれる。
新潟の美しい稲穂景色。
中盤の展示から風景写真が増える。
天野さんが撮影した写真の1つ1つに解説がついている。
アマゾン川流域で撮影した写真などもあり、海外の未開の地の写真は感動する。
大判フィルムカメラで撮影された本物のフィルム。かなり近くで見ても、その精巧さに驚く。そして、とにかく美しい。
個人的に特に印象に残った、アマゾン川の流木の写真。
もう1枚、印象に残った写真。
熱帯雲霧林出現!巨大「ネイチャータワー360°」特別展示
目玉の展示である、ネイチャーアクアリウムを360度表現した、タワー型の作品。
灯りがかなり眩しいので自分はサングラスをしながら鑑賞した。
ネイチャータワーの作品ができるまでが展示されている。
アフリカなどで撮影された写真たち。
お手洗いや椅子があり、小休憩ができる。
さすがに目玉の展示だけあって、たくさんの人が写真を撮っていた。一眼カメラを構える人も多かった。
ハスの上空写真が印象的だった。
人工的に作られたとは思えない植栽。しかし装置は近代的な印象を受ける、不思議な作品「ネイチャータワー」
綺麗な葉っぱ。
生命が息衝いている。
水や霧などはランダムに出ているらしい。自然界を模している。
水滴などが刻々と変わるのが見ていて飽きない。
各面が世界の国や大陸を表現している。
下部の水槽部分には魚が泳いでいる。
後半はADAネイチャーアクアリウム作品が見れる。
水槽が並ぶ。ここも人が立ち止まって鑑賞しており、人気。
コロナ禍の人気か、テラリウムや苔リウムのようなパルダリウムも展示されていた。
幻想的な霧が新鮮な水槽作品だ。
水槽作品は10個ほど展示されている。
主に120cm水槽などの大型作品が多い。
綺麗だなぁ。水草の状態も良い。午後に行ったほうが、光合成をして気泡が出ている様子が見れる。
子供にはエビが人気なようだった。子連れも多い。客層はとても幅広く、男女問わず老若男女いた。一人客も多い。
石組みや流木など様々な作品が並ぶ。
全面ガラスの水槽、全てガラス製の器具、ソーラー1、ADAの美しいネイチャーアクアリウム用品。器材たち。
大きな石組みは迫力がある。
水面から飛び出す流木や植物に、小さい頃は憧れた。
ADA社員の方々の紹介パネルもある。
ネイチャーアクアリウムコンテストの紹介。自分も最初期に応募したことがある。
大きなアマゾンの写真パネル。一度は行ってみたいな。
今年のネイチャーアクアリウムコンテストの作品パネル。自分が参加していた2006年前後はもっと日本人の作品が多かったし、ここまで水槽は大型化していなかった印象。少し奇抜だったり、かなり壮大なネイチャーアクアリウム作品が多かった。
出口にはフォトスポットもある。
ADAによって、アクアリウムという分野は革新的に変わり、ネイチャーアクアリウムという概念が生み出された。
物販コーナーにはADA関連グッズなど。ワークショップもあり。
物販コーナーは左側の入り口(展覧会の出口)。無料なので、物販コーナーだけ見ることもできる。
物販コーナーにはADAのネイチャーアクアリウムグッズが売っている。
主に水槽用品などではなく、キーホルダーや写真集などのグッズを販売。
パルダリウムの作品として、「ガラスポットMARU」と「ガラスポットSHIZUKU」を使用したADA社員が制作した完成品も販売している。
DOOA ガラスポット SHIZUKUってなに? | NEWS | DOOA
ソイルやモステープ、ピンセットやハサミなどのネイチャーアクアリウム手入れグッズは一部販売されている。アクアリウムよりも手軽なパルダリウムをPRしており、ガラスポットなどの商品が並んでいた。
NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYOの展示会限定Tシャツ。水槽の上に寝転ぶ天野さんのイラストがかわいい。
侘び草も販売。有茎草MIX が販売されていた。着生ランのような大きな葉っぱが目立つ侘び草が1つあり、良いな、と思って店内を見ていたすきにすでに他の方が購入していた。なんという人気。欲しい物があればすぐ購入しよう。
ADAネイチャーアクアリウム展覧会でミニパルダリウム制作ワークショップに参加してみた
土日祝日のみ開催している、アクアデザインアマノ(ADA)パルダリウムのワークショップに参加してみた。パルダリウム1つを作るためだけの道具や水草が必要な分だけ使えるというのはとても無駄がなく、安いと感じた。開店前から並んでいるお客さんのほとんどがその日のパルダリウムワークショップを目当てにしていた。