ポンペイのホームセンターにある、小さな戦争博物館【ポンペイ、ミクロネシア、トラック、カロリン諸島、戦跡、零戦、ポナペ、太平洋戦争、第二次世界大戦】

ミクロネシア連邦の首都、ポンペイもチューク(旧トラック)と同じく、日本統治時代を経て、第二次世界大戦時には日本軍がいた場所。ポンペイ州政府観光局の駐車場には95式軽戦車が置いてある(展示?放置?)されている。し、ソケースの方には高射砲などもあるらしい。

 

あまり有名ではないが、実は街中のホームセンターのオフィスに何故か小さな博物館コーナーがある。無料な上に、英語の解説もついている。

ポンペイのホームセンターにある、小さな戦争博物館

それは、ネッチ方面にあるエースハードウェアのオフィスの中。

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店内に入り、すぐ右奥に向かうとオフィスがある。

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普通に勝手に入ると、事務員がいるので、挨拶でもすれば察してくれるだろう。気さくに出迎えてくれる。

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職員室みたいな感じ。左側ショーケースに遺留品が展示されている。見学は無料。

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ざっと眺めると、食器類、銃、銃弾、手榴弾、瓶、飛行機のプレートなどがある。

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英語が書かれた日本のお札。見慣れないセンタボというのがあるが、これはフィリピンのペソの下の単位。おそらく、軍票だと思われる。軍票というのは簡単に言うと、占領地で発行された日本政府公認の現地通貨。調べてみると、たくさんの物があったようだ。

 

軍票とは
戦争に際して主として占領地で軍の作戦行動に必要な物資や労力への支払い、軍人・軍属の俸給・給与の支払いに用いるため、政府または軍が発行する特殊通貨。軍用手票(しゅひょう)、軍用切符、軍札、仕払証票とも称し、軍票軍用手票の略。通貨単位は、本国通貨単位の場合と占領現地通貨単位の場合とがあり、概して後者の例が多い。戦時に際し、占領地で本国通貨を使用すると、増発による本国通貨価値の低下および財政の混乱、現地流通の障害、通貨基準の違い、輸送困難などの弊害が生じるため、軍事予算とは別枠で新規のデザインで発行使用される。原則として終戦後、本国通貨により精算される決まりだが、発行国が敗戦のときには無価値となることがある。歴史的には19世紀、中国軍閥が使用し始め、第一次、第二次世界大戦で連合軍、ドイツ軍がそれぞれ発行した。
 日本では西南戦争に西郷軍が発行した西郷札が最初で、以後日露戦争、シベリア出兵、日中戦争大東亜戦争などで使用した。大東亜戦軍票(大蔵省発行)の単位は、ペソ、センタボ(フィリピン)、ドル、セント(マレー)、ポンド、シリング(オセアニア)、ルピー、セント(ビルマ)、グルデン、ルピア、セント(インドネシア)などである。[寺田近雄]
『太田保著『日本紙幣軍票図鑑』(1976・万国コインクラブ) ▽寺田近雄著『日本の軍票』(1987・アド・ユニ、不二出版販売)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について

引用: 軍票(ぐんぴょう)とは - コトバンク

 

気になって、調べてみると、同じものが日本銀行のパンフレットに載っていた。青いお札は戦後のお札?戦争が終わってから引上げまでの間にポナペで使われていたのだろうか?

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出典:日本銀行パンフレット https://www.boj.or.jp/arekore.pdf

 

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f:id:kurakurakurarin1991:20190712165207j:plain零戦のプレートなどがある。

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ガスマスクのレンズ用薬品など

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二式大艇のガラス?チュークに沈んでいるので、ダイビングで見たことがある飛行機と同じだ、と思うと印象が強い。

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一式陸上攻撃機の残骸。こちらもチュークでダイビングで見れる。

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瓶の中には三菱のマークやお酢のマークがある瓶があった。三菱の瓶は一体なんの飲み物なんだろう?そもそも飲み物なのか?

 

気になる方はぜひ、エースハードウェアへ。特に営利のためにやっているわけではないようなので、不思議だ。。。ハードウェアの裏手をしばらく歩くと、95式軽戦車が並んでいる場所もある。こちらも迫力のある場所だ。

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