Travel Kurarin

古着、ドクターマーチン、沈船ダイビング、海外旅行など雑記ブログ。Ex 観光ガイドブック出版社勤務、JICA海外協力隊 2018-1次隊 ミクロネシア連邦チューク州。月間約8万PV。訪問国は約50カ国。執筆依頼、取材、問合せはコチラ。

青年海外協力隊の派遣時の荷物!居る物、要らない物まとめ【JICA海外協力隊 、赴任時、持ち物、必需品】

青年海外協力隊の派遣時の荷物!居る物、要らない物まとめ

青年海外協力隊赴任時の荷物というのは職種や派遣国、エリアによってかなり異なってくるだろう。俺も同じ任地の先輩に事前に聞いたけど感覚が違う部分が必ずあって、必要なものは同じ任地でも人それぞれ。一概に「これがあると便利!」というのはなかなか言うのが難しい。「首都ならなんでも揃うよ」というのはよく聞くが、実際このなんでもというのも感覚に個人差がある。

この記事では俺が過去40カ国以上を旅してきたバックパッカー経験も交え、赴任後に持ってくればよかったと思った物、持ってこなければよかった物、参考になりそうな情報をリストアップしてみた。

駒ヶ根訓練所自主講座「旅テクニック」

下記の旅テクニック記事もご参考までに。

kurakurakurarin.hatenablog.com

俺の任地の状況について

ミクロネシア連邦チューク州。太平洋のど真ん中の離島のため、物は全て輸入に頼っている。そのため、物はあまり充実していない。何か買うにも高いし、家電などはないことが多い。服もほぼ選択肢がない。美容関係もアメリカ製の数種類のみ。そして高い。

物価は日本と同じくらいか、少し高い。水は1本100円、缶のコーラは150円。モノによっては日本の三倍くらい値段がする。

AmazonUSAが届くので、送料が高いが最悪なんとかなる(国際配達できない商品もあった)。俺は観光隊員で、趣味もあり、赴任時は家電、カメラ機材が多かった。ダイビング器材も少し。値段は高いが日本食はけっこう手に入るので、調味料などは困らない。

 

個人的な意見だが、優先順位は

  1. 家電
  2. 活動に必要な道具、資料、本など
  3. 美容関連

かな。

現金

カードが使える場所は少ないので、普段は常に現金生活。最近はプリペイドカードなどがあって、海外現地で引き出しが楽で安い!みたいな宣伝を見るが、プリペイドカードも新生銀行もキャッシングも、どんな方法でもあまり変わらない。

結局は引き出し手数料だとか振込手数料だとかATM使用料とか取られる。俺の場合はできるだけ日本で現金で両替して、持ってきてそれを使っている。

盗難のリスクはあるが、持ってきた現金を現地の銀行口座に入金しておけば問題ない。なにより、使う金額が大きくなればなるほど、レートの良い両替は得をする。

現金を日本で両替するならドルユーロが一番良い。楽だし、レートも悪くないし。アフリカなどでは新品の100ドル札が両替レートがよかったりするのでリクエストしよう。

doru.jp

スーツケース

青年海外協力隊は準備金として15万円前後をもらえる。これはなるべく節約したい。特にスーツケースを新調する人がすごく多いが、赴任時や任国外旅行にしか使わないので新品は買う必要はないと俺は思う。郊外の大きなハードオフとか中古で探せば最大サイズでも3000円くらいで売っている。ソフトかハードか、とかはどうでもいい。どうせほぼ数回しか使わないんだから。大陸国の任国なら現地にも売ってるし、そっちの方が安い。 

バックパック

逆によく使うようになるのがバックパックだと思う。任国内とか、ちょっとした遠出とか。バックパックも新品で買う必要はない(むしろ盗られる)。同じく中古で探せばOK。10000円以下で良いものが見つかる。60~70リットルくらいあれば十分。

クレジットカード

現地での生活に必要であれば、VISAかMASTERのカードが必要だ。JCBやAMEXは観光地でなら使えるが、途上国では使えないことが多い。

色々な意見があると思うが、個人的にクレジットカードで重視しているのは下記2点。

  • マイレージを貯めるカード
  • ラウンジを利用するカード

マイレージを貯めるカード

これは、任地やエリアで変わるので各自調べて欲しい。俺の場合、ミクロネシア連邦はユナイテッド航空のみの運行で、赴任時や任国内旅行、総会参加のための国内移動などでユナイテッド航空を常に利用する。つまり、マイルが貯まりやすいし、マイルを使いやすい。なので、ユナイテッド航空のマイルを貯めるのが一番効果的なのだ。

任期中だけでも、移動で溜めたマイルを国内旅行に使ったり、任国外旅行に使い、無料で旅行をしている。

これがアフリカならエチオピア航空かもしれないし、南米だったらラタム航空とかがいいかもしれないし、各大陸や任国によって異なるので、一番利用するであろう会社のカードを作り、マイルを貯めておくのが利口だと思う。

ラウンジを利用するカード

楽天プレミアムカードを断然オススメする。楽天プレミアムカードは年会費が11000円かかるが、特典としてプライオリティパスがもらえる。このプライオリティパスがあれば、世界中の多くの空港でラウンジが使えるようになる。

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俺の場合、ミクロネシア連邦からの移動では必ずグアムを通る。グアムでの乗り継ぎは悪く、ほぼ必ず1泊する必要がある。グアム空港のラウンジはプライオリティパスが使えるので、食事と宿泊を兼ねてラウンジで空港泊することで費用が抑えられる。年会費の11000円なんて、2,3回ラウンジ利用すれば実質、元は取れているようなもの。

さらに、楽天プレミアムカード楽天プレミアムカードは入会キャンペーンをやっていることは多く、下記リンクから最新のキャンペーンを確認してみよう。楽天ポイントで10000ポイント還元などをやっていれば、実質年会費はないようなものだ。もらったポイントで赴任への準備金としても使える。

これも任地、任国によって異なるのでプライオリティパスが利用できる空港を調べてみよう。任国の首都や乗り継ぎ地、任国外旅行先で使える機会が数回ありそうなら作っておいて絶対に損はない。

生活用品

スマホの画面保護シート

案外売ってない。途上国でスマホ落とすと日本で落としたときより汚れる。壊れる。傷つく。

スマホの防水ケース

案外売ってない。または高い。俺はダイビング時に100均のものを使っている。海際の任国では必需品。

S字フック

案外売ってない、または高い。吸盤式のものもあると便利。チュークは南国で湿度があるので、なんでもカビる。床に置かずにフックでかけておくと少しはカビ予防になる。

サングラス

日差しが強い国(日本に比べるとほぼ全部)は必ずきちんとしたサングラスを一個持っておいた方がいい。レイバンとかオークリーとかある程度きちんとしたサングラスがいい。気に入ったやつを持っていこう。。まぁ、よく盗まれるけど。サングラスを首から下げられるネックストラップはあると大変便利。

 

ジップロック

ジップロックの本物は密閉性が違う。耐久性もある。なにかを水から守ったり、なにかを小分けにしたり、なんだかんだ重宝する。南国ではカメラを乾燥剤と一緒に入れるとかも。あと財布としても大変能力を発揮するジップロック。

スイスアーミーナイフ

1個あると便利。俺の任地では工具が全部錆びてて使えなかった。

はさみ、爪切り

これは日本製が一番。切れ味最高、耐久性もある。錆びない程度の少し良いものを買っておくと2年間使える。

水筒

高性能なものがない。日本で買っていく方がいい。暑い国では冷たい飲み物を持ち歩けるし、寒い国では暖かい飲み物が持ち歩けるし、あって損はしない。カラビナでかけられるとさらに便利。

パソコン、家電関連

パソコンのACアダプターとマウス(予備)

俺の派遣先はパソコンが用意されておらず、自分のパソコンを仕事でも使っている。自動的に家と職場を毎日パソコンを持って往復しているが、ACアダプターとマウスは家と職場にそれぞれ置いている。つまり、2個ずつ持っている。パソコン本体のみ持ち歩けばいいので楽。ACアダプターは予備にもなる。

USB充電ケーブル

売っているけど高かったり、粗悪品が多い。日本から5本くらいまとめて買っていってもいいくらい。買うならiPhoneと普通のUSBが兼用できるケーブルが絶対おすすめ。

変換プラグ

これ1個あれば世界中OK。しかも1個のコンセントからUSBが複数充電できる。案外知らない人がいるが、変圧器は基本要らない。ヘアアイロンとかドライヤーとかは使えないだけで、他の電化製品は基本全部使える。

USB充電タップ

タブレットやカメラとかUSB充電が多い人はあると便利。1つのコンセントで済むし。途上国の家には日本ほどコンセントの口がないことが多い。

延長コード

前述の通り、コンセント口を増やす。現地のコンセント口→日本のコンセント口に変換する延長コードは必ず持っていった方がいい。その先に日本の延長コードをさせばコンセント口は増やせる。つまり現地コンセント→変換付き延長コード→日本の延長コード。

カードリーダー

スマホとパソコンとカメラの3者間のデータのやり取りを便利にするアイテム。日本ではパソコンからメールとかラインで送って、みたいなことができたけどネットが遅くてそんなことできない。

乾燥剤、タッパー

カメラとかがカビる。レンズの保管などに。あとは湿度が高くてカメラが結露することもある。ダイビングのカメラにも必須。日光や電子レンジで再生利用できるものがいい。

Kindle Fire

アニメや映画を見たり、Kindleを読んだり、暇つぶしに使える。値段もそんなに高くないし、1個あって損はない。

スピーカー

粗悪品しか売ってない。もしくは高い。Ankerのサウンドコア2は生活防水だし、値段のわりに良い音。バッテリー持ちも良い。

ドローン

これは完全に趣味だけど、日本では実質飛ばせないので、途上国ならではの楽しみ。途上国でも国によっては規制があるので注意。俺はチュークで飛ばしまくってます。

チェキ

途上国を旅する時に面白いのがチェキ。撮って写真をあげたりするとすごく喜んでもらえる。それがきっかけで仲良くなったり。

充電式の乾電池

まず、電池自体が高かったり、売っているものが古い。日本から必要な分と予備を持っていく方が安全安心、楽。Amazonの充電式電池が大変オススメ。俺は家の電池を全てこれにしていた。

美容関係

歯間ブラシ

歯医者が存在しないエリアの方が多い。歯間ブラシはするだけでずいぶん違うようで、日本にいたころからも週に数回していたし、任地でも健康管理委員に勧められた。

電動歯ブラシ

高級品だが、効果はある。歯間ブラシと同じ理由であるといいけど、まぁ高い。俺は虫歯になりやすいから日本にいるときから使ってた。

ダイソンドライヤー

これ、任地に来てから買った。水シャワーしかない、紫外線強い、シャンプーくそ、ダイビングする、ということで髪が傷んでしょうがなかったので思い切って買ってみたが、革命。まじで革命。めちゃくちゃ良い。速攻乾くし、電気代も意外とかからない。任国の電圧に合わせる必要があるので買う方法は考えないといけないが、女性で気になる人はあってもいいかも

タングルティーザー
これも日本で使っていたものだけど、すごく良い。俺は超天然パーマのアフロなんだけど、これを使えば櫛が通る!髪を痛めずに梳かせるから愛用してる。櫛はこれ使ったらもうほかの櫛に戻れない。最強。

美容院の業務用トリートメント

美容院でやってもらうトリートメントに近いやつ。週に1回くらい、自分でするだけで髪の痛みが全然違う。箱で売ってたからとりあえず、多めに買ってきて週1回使ってる。

小さな化粧ボトル

案外、売ってない。日本の100均で数個揃えられる。任国内の小旅行とかに使える。

プッシュポンプ式のシャンプーボトル

欧米製品が多い場合、シャンプーボトルがプッシュ式じゃないのでイライラする。

服関係

上着、長ズボン

南国のミクロネシアでは要らないか、と思っていたけど事務所のクーラーが尋常じゃないほど寒い。もちろんクーラーの寒さは予想していたので上着は持ってきていたが、足りない。裏起毛のパーカーでちょうどいいくらい。もはやひざ掛けもして仕事してる。南国派遣の人で寒がりな人は過剰なくらいにクーラー対策を考えてもいいかも。長ズボンも同じ理由。

 

てぬぐい

タオルより、てぬぐいを勧める。乾きやすい。薄いので持ち運びも便利。断水でシャワーが浴びれないときは濡らした手ぬぐいで身体をこするだけでけっこう気持ちいい。

便所サンダルまたはギョサン

南国では靴は履かない。でも売っているサンダルは粗悪で値段も高い。日本から持っていった方が利口。俺は愛用の便所サンダル、パール180型を5個持ってきた。

マリンシューズ

意外と売ってない。サンダルだと痛い海もあるし、サンゴで足切る。

逆に不要だったモノたち

スーツ

派遣国によるが、南国では全く要らない。アフリカも着ているイメージがない。そもそもミクロネシアの場合は大使館職員でさえアロハシャツなので、スーツは不要。先輩隊員に様子を聞いて、考えるべし。

 

革靴、革のベルト

スーツと同じ理由で要らない。大使館訪問のときでもサンダルで大丈夫だった。あと、革製品は速攻カビる。

 

ソーラー発電

ネタで買ってみたけど、やっぱり使わなかった。1日放置しておくとスマホ70%くらいに充電できるから便利ではあるけど。ミクロネシアは停電がなくて、不要だった。停電あるエリアだと重宝するかもね。あとは振るだけで充電できるライトも。停電が多いエリアは対策を考えた方が生活が楽だと思う。

温水シャワーをつくるやつ

日光に当てておくと温水になって、ホットシャワーになる。でも暑くてホットシャワーなんて浴びない。

折りたたみ傘

任地による。俺の場合、暑いので日除けとして使ったり、スコールが多いので雨傘として使うことが多い。

 

日焼け止め

結局塗らなくなる

 

印鑑

要らない。JICAの書類でいるかと思ったけど使わなかった。

 

隊員のバッチ

これも要らない。スーツ着用義務がある国は必要かもしれないけど、ミクロネシアにきてから一度も使うことはなかった。経費がもったいない、、、。

 

日本から持ってきた服は結局着ない。現地でどんどん服が増える。

終わりに

けっこうな量になってしまったが、任国によっては持っていける荷物の重さが違う。俺の場合、23kgスーツケースを2個、10kgくらいあるバックパック1個だった。なるべく服を減らして、家電に重点を置いた結果、量が少ないのに重いということになって、スーツケースがすかすかで大変だった。

あとは任地に先輩がたくさんいる場合は、おさがりをもらったり、前任者が使っていたものをもらえたりする。でもこれらは良い時もあれば、時間が経っていてカビていたり、ボロボロだったりすることもあるそうだ。

 

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