イジェン火山 完全攻略 【ツアー、現地ツアー、行き方、服装、料金、スケジュール、バリ、voyagin、オプショナルツアー、ガスマスク、靴】

インドネシアのイジェン火山の行き方、ツアー、金額、時間、気候、注意事項などをまとめた。イジェン火山は俺が行った旅行先の中でもトップ。とても良い思い出だ。まるでSFのような幻想的な景色の中、アドベンチャーな経験ができた。 ちなみに、カワイジェン火山というのも同じイジェン火山を意味する。

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この動画は死にそうな思いで炎の目の前に行って撮った。近くに行くと、暖かかった。

(全て2016年9月の情報)

イジェン火山のツアー

ツアーは日本からも出ているが、現地で予約可能

ジョグジャカルタからブロモ山を経由して行く、2泊3日のツアーがメイン。俺はこれに参加した。

ジョグジャカルタ→ブロモ山→イジェン火山→バリ島で解散、という感じ

他にもスラバヤやバリ島からも現地ツアーがあるがジョグジャカルタ発が最も本数が多いし、どうしても参加したい時はジョグジャカルタで旅行代理店を回るのが良いだろう

 

代理店によって、内容や値段が異なるのでいくつかまわることを薦める。結局、ひとつのワゴンにまとめられるのであまり差はない。

 

俺はその後、バリ島に抜けるつもりだったので問題ないが、戻ることもできる。イジェン火山後にジョグジャカルタに戻っている人もいた(でも24時間くらいバスに乗るので理由がなければバリに行くべき)

 

俺はジョグジャカルタに着いた直後に、次の日からのツアーを予約した。確か値段は当時のレートで全て込みで4000円前後だった。何が含まれているのかきちんと確認したほうがいい。特にガスマスク(現地で借りる場合)。いくつかの代理店で申し込んだ人が一つのワゴンに乗る。ツアー客は8名くらい。うち3人が日本人だった。

 

ほぼ、ずっとバス(ワゴン)で移動。数時間ごとにトイレ休憩があったり、水が配られたり、弁当(サンドイッチとゆで卵)が配られたり、レストランに降りてお昼ごはんを食べたり(費用各自負担)はあるが、基本は朝から晩までずーっと移動。

 

毎晩着くホテルではご飯がないので、クラッカーとか軽食は常に持ち歩いていたほうがいいかも。

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時間、スケジュール

ざっくりだが俺の場合、ジョグジャカルタから現地でツアーを手配した。しかし、この方法は普通の観光客には向いていないので、バリ発着のツアーについて文末に記載している。バリからイジェン火山を検討している人はそちらを参考にしてほしい。

 

前日

ジョグジャカルタの代理店に飛び込みで相談、予約

 

1日目

早朝ジョグジャカルタ出発、18時間くらいバスで移動。

昼ごはんは途中のレストランで食べる(個別会計)

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夕方、事務所で説明を受ける。割り振られた、ホテルごとにバスで移動。振り分けは勝手にしてくれるので、事務所で話を聞いて、指示に従っておけばOK。

 

このときに領収書を渡されるが、かならずなくさないように。

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夜はブロモ山の近くのホテルに宿泊

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高地だし、夜だし寒すぎてシャワー浴びる気力ナシ。部屋割りが適当で、ドイツ人の女の子と二人部屋になってちょっとドキドキしたけど当然なにもなかった。このホテルには周辺にも売店やレストランはない。この日はなぜか、到着が相当遅くなったらしく、普段ならお店がある、と言っていた。宿の人にお腹減ったと相談したらカップラーメンを売ってくれた。

 

2日目

朝3:30起床

40分くらいジープでブロモ山周辺に移動。まずは隣の山からブロモ山にのぼる日の出を見る。体調が悪ければホテルで休んでいられる。ブロモ山朝日ツアー参加は通常、別料金になっていてジョグジャカルタでのツアー申し込み時に含まれているかどうか確認を。ジープの席に空きがあればその場で申し込むこともできる。俺はその場で申し込んだ。正確な金額は忘れてしまったが、ジョグジャカルタで申し込むよりも安く申し込めた。

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ジープで山頂近くまで移動し、その後は徒歩。同じような車が大量にいるので、帰りに自分のジープがわからなくならないように、ナンバーや車体を写真に撮ったり、駐車場所を覚えておいた方がいい。山頂までの道には焼きとうもろこしなどが販売されている屋台がある。山頂にはかなり人がいて、混んでいる。かなり寒い。毛布やマウンテンパーカーの貸し出しを有料で行っている屋台もあったくらいだ。防寒必須。

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朝日を見た後は、ジープでホテル経由でブロモ山の麓に戻り、ブロモ山火口を目指して散策(40分くらい歩く。最初は平坦で、途中から登山。馬は有料。最後はかなり急な階段を登る)

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階段がめちゃくちゃ急だった。

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火口からの眺めは壮観。

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ブロモ山朝日ツアーを終えたら、駐車場のバスに戻り、また9時間移動。途中、しょぼい展望台に寄った。昼はレストラン(個別会計)。夜、イジェン火山近くのホテルに到着。このホテルで夕飯を食べる(別料金)。

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プールがあったが寒すぎて入るわけがない。ここもけっこう高地のようだ。

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部屋はまぁ、ちょっと汚い途上国のホテル、って感じ。Wi-Fiはほぼなし。部屋のホットシャワーはギリギリでたが、水圧は弱かった。

 

3日目

移動のため、日の出前に起床。荷物は全て持っていく。バスでイジェン火山麓まで移動し、車に荷物を残して必要なものだけ持って、イジェン火山を登る。登山口でガスマスクのレンタルをしている人がいる。けっこうきつい登山。2時間くらい歩く。道はほぼずっと真っ暗。ヘッドライトがあると助かる。

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登山途中には休憩所があって、水とか買えるが高い。火口まではガスマスクなしで普通に登れる。火口に着くと、硫黄の匂いがしてくる。ここからはガイドに従って、マスクをつける。火口を降りていく。

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だんだん青い炎が見えてくる。俺は何度か滑って転んだ。

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ある程度まで来ると、ガイドとははぐれる恐れがあるので怖かったらきちんと隣にいること。俺ははぐれた。ただ、どうせ道は一本道だし、大丈夫だろうと思って、一人で進んでいった。おかげで炎の目の前まで行けた。結局、日の出後、火口頂上に戻ればみんないるので合流できた。

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半分以上火口を下ると、呼吸もすこしつらくなってくる。この辺で多くの人は立ち止まり、眺めてるが、行きたい人はさらに近づくことができる。ただしこの辺から本当にきついので自己責任で。

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少しづつ近づく。この間にも何度か硫黄の風に包まれて、呼吸が全くできなくなった。俺は水中ゴーグルをしていたが、同行者はしていなかったので硫黄が染みて目が開けられないと痛そうにしていた。何度も呼吸できない時間をやり過ごし、地面にうずくまって進む。

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やっと近づいてきた。運がよく、風向きが少し変わった。

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目の前まで行けた。動画は記事最初にあります。

 

そのまま火口を戻り、下山。下山時の日の出が綺麗。

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朝。服に黄色い粉がついているのが硫黄。これくらい汚れます。

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イジェン火山からバスに戻り、午前中は移動。当然、シャワーなどはないので、硫黄だらけのまま。途中で事務所に寄って、行き先によって分けられる。俺はバリ解散方面だったので、ここでグループとはお別れ。別のバスに乗り換えて、午後ずっと移動、船を経由して夕方にバリ島に到着して終了。

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バリ島の中心地からけっこう離れたバスターミナルで降ろされるのでそこからはタクシーでの移動のみ。俺は地球の歩き方に書いてあるバスターミナルとは別のところに降ろされた。ここからのタクシーは高いので、旅行者複数人で乗るのをお薦めする。 

注意事項、持ち物

イジェン火山で必ず持っていくべき3種の神器は

  1. ガスマスク
  2. 水中ゴーグル
  3. ヘッドライト

の3つだ。これらは必須!

 

ガスマスクは必須。なくても行けるが、炎の近くまでは行けない。普通に死ぬ。

現地でもレンタルしているが粗悪。できれば日本から買っていったほうがいい。俺は現地で借りたが、かなりきつかった。日本から買ってきた人がいたが、余裕で呼吸できていたのでイジェン火山が目的なら買っていくことを薦める。日本で購入した、きちんとしたガスマスクなら、あんなにきつい思いや危険を冒さずに青い炎に近づくことができる。

 

中には、ガスマスクなしでも行ける、という人や記事があるが、俺は絶対必須だと思う。現地で借りられる口だけのゴーグルは簡易マスクみたいなもの。日本でも同じものが買えるがお勧めはしない。炎に近づく場合はフィルターが小さかったり、マスクの面積が小さくて結局硫黄が隙間から入ってくる。

 

俺の経験では、この程度ではすごくつらかったので、下記のような本格的なものを薦める。ちょっと仰々しいが、日本では体験できないくらい危険な場所なので、本当に近くまで行きたければ見た目はイカツイが必須。

 

日によるのかもしれないが俺の場合は「これは人が死ぬこともあるな」と感じたくらい、危ない場所であることをきちんと理解した方がいい。マスクなしで行った、という人も聞くけど、風向きが悪いと本当に全く呼吸できない。

 

下記のようなタイプは吸収剤を同時に購入しないといけないものもあるので、購入時に注意。次、また自分がイジェン火山に行くならこれくらいのガスマスクとカメラの三脚は必ず持っていく。

水中ゴーグルのような目を外気から遮断するゴーグルも必須。空気穴があったら硫黄が入ってくるので、意味ない。硫黄がめちゃくちゃ目に滲みるので目が開けていられない。ゴーグルがないと足元が見えなくなるので危ない。

 

暗い夜道を登っていくので、ヘッドライトも必須ライトがないと、足元が全く見えないので必ず持っていこう。懐中電灯は現地で貸してくれるが、粗悪だし、暗いし、現地で借りれるライトは途中で電池が切れる恐れがある。また、火口を下がる時は両手で岩を掴んだりするシーンもあるので、両手は空けておきたい。よって、スマホのライトなども使えない。というか多分、硫黄の粉塵でスマホが壊れる。

ジップロック必須。硫黄の粉がすごいので、iPhoneとか壊れる。匂いもすごい着くので大事なものはジップロックに入れておこう。

服装が悩ましい。基本、インドネシア暑いので移動時は半袖でok。車内のクーラーがきついから上着は要る。ブロモ山の日の出待ちが一番寒かった。マフラー手袋いるくらい寒い。日本の秋くらいの格好で。イジェン火山も寒いけど、ずいぶん歩くので身体はあったまる。

頂上はけっこう寒い。日本の秋くらいかと。マフラー手袋はいらないが、Tシャツ、ダウンジャケット、ジャケットくらいはいるかも。硫黄のにおいが服に染み込んでなかなか取れないので、注意。岩場なので半ズボンもやめたほうがいいと思う

 

靴は最低でもスニーカーで。サンダルは論外。

 

カメラも高級なものは防塵対策したほうがいいかも。かなり暗いので三脚があると写真は綺麗に撮れる。

 

ツアー内容について

わかりにくいが、ブロモ山とイジェン火山は別の山。

 

ブロモ山の日の出のツアー内容は下記2つ。

  1. ブロモ山とは別の山から日の出を見る(ジープ代金が必要)
  2. 日の出後、ブロモ山を散策

 

2)が必須で、1)は有料オプション

俺は1)は要らないかな、と思っていたのでジョグジャカルタでの申し込み時点では申し込んでいなかったが、ブロモ山の着いたときに席が空いてるから安くするということ+他の日本人参加者2名が行くって言うので行くことにした。

 

全体的にハードスケジュール。体力に自信がなければやめたほうがいいかも。一応、各スポットで行きたくなければ行かないこともできるので、休みたかったら休める。女性はきついと行って、ブロモ山に行かなかったり、休んだりしていた。

 

イジェン火山の前後の詳しい、旅程の記事は下記を参照。

インドネシア 3日目 ジャカルタ→ジョグジャカルタ - Travel Kurarin

インドネシア 4日目 ジョグジャカルタ→ブロモ山 - Travel Kurarin

インドネシア 5日目 ブロモ山 - Travel Kurarin

インドネシア 6日目 イジェン火山→バリ島 - Travel Kurarin

バリからのイジェン火山ツアー

このブログ記事経由でよくもらう問い合わせが「バリからはどうやって行けますか?」という質問。俺も現地でバリから来た日本人に会ったが、日本から予約して来たという人だった。バリからもイジェン火山は行くことができる。

イジェン火山は最近注目度が上がって、ツアーも増えたようだ。日本人ならほとんどの観光客がバリ発着を望むだろうから、バリ発着のツアーについて紹介。

バリには俺も滞在したことがあるが、街は混んでいるし、旅行代理店は多いし、めんどくさい。せっかくのビーチリゾートなので、予約手配に奔走して疲れるのも時間がかかるのももったいない。ビーチリゾートではダラダラしたい。なので、日本から手配しておいたほうが楽だ。

自分でバリ旅行を手配した日本の旅行代理店に頼むのも良いし、自己手配の旅行の場合は、voyaginのような現地アクティビティを売っているサイトで申し込むのもあり。ちなみに日本語ガイドはどこで頼んでも基本いない。

voyaginの場合は値段も高くないし、信頼できる会社だ。万が一の日本語でサポートもあるし、ネット予約なので普通の旅行代理店より予約完了が早い。(カワイジェン=イジェンのこと)。正直、現地で代理店を歩いて回って値段を聞いて、、ってやるのは面倒なので、さっさと申し込んでおいたほうが絶対楽。

www.govoyagin.com

 

このツアーのように、バリ発着の場合は夜発、深夜行動で1泊2日がメイン。スケジュールは

1日目夜 バリのホテルに迎え、8時間程度移動

2日目深夜 イジェン火山に到着、登山

2日目朝 朝食

2日目午後 ホテルに戻る

という感じ。

ハードなスケジュールではあるので、前後はホテルやビーチでゆっくり休んだほうがいいかも。

このvoyaginのツアーの場合はガスマスクは料金に含まれている。ただし、現地での貸出になるので、前述のように、ガスマスクは事前に購入していくことを薦める。現地のオプショナルツアーに申し込むときは、文頭にも書いたようにマスク有無の確認をしたほうがいい。 

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イジェン火山の場所はジャカルタからは離れているし、バリ島からのツアーを取り扱っている旅行会社は増えたものの、まだ多くはない。旅行のパッケージそのものを計画している段階なら、インドネシアを専門、得意としている旅行会社複数社に一括で見積もりを頼んでしまうのも楽だ。

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