Travel Kurarin

旅行ガイドブック出版社サラリーマンの旅のメモと青年海外協力隊(2018年1次隊、ミクロネシア連邦チューク州 観光)のメモ

宗教のお話

海外で宗教を聞かれた時、いつも困る。

難しい質問だ。個人的な結論を書いてしまうと「わからない」ということになる。

 

私が海外旅行に出て初めて戸惑き、驚いて、興味を持ったのは宗教だった。文化や食事、建物、肌の色、言葉、など国と国で違いはたくさんあるが、日本から海外に出ると宗教の有無の違いはそれらとは一線を画するほど大きいと私は感じる。

 

いくつかの宗教国を旅行してみて、ふと考えてみる。自分は何の宗教だろうか。この講座内にも書かれていた通り、日本人は無宗教に近い。仏教もキリスト教も混ざっている。

 

私も同じく、全くの無宗教で、家庭でも宗教に関する何かは全くなかった。一応、家に仏壇があったが幸か不幸か父母や祖父母たちからの影響もなく、本当に無宗教な家庭で育った。だからこそ、「私は仏教徒です」と言うことにも抵抗がある。

 

しかし、海外で「宗教は何?」と聞かれることの多さにびっくりした。まずは入国審査の書類で聞かれる。バングラディシュに行った時には人と話せばまずは「キミは宗教なに?」を何度も聞かれる。インドの入国ビザでは「無宗教と書くとビザが下りない」とまで噂されていた。地球の歩き方にも一応仏教徒、ということにしておいた方が無難という記述があった。その通りに、海外では「一応、仏教徒です」と答えている。

 

一度だけ、バングラディシュで仲良くなった人に「私は無宗教で、どんな神も信じない。神を信じていないのに日本人はクリスマスを祝うし、神社に初詣にいく」と話したことがある。彼はものすごく驚いていた。と、同時に理解ができない、キミはおかしいんじゃないか?日本人は理解ができない、という風に少しの軽蔑も入った返答をくれた。あの時の虚無感はすごくて、世界的に無宗教が少数派であること、日本の異常さを身を持って感じた。

 

それからはなおさら、「一応仏教徒です」と言うことへの抵抗感が強くなって、宗教国に旅行に行くたびに自身の宗教観について考えてみる。だが、いつも答えは出ない。なぜならやはり自分は無宗教だからだ。しかし、旅行を円滑に進めるためには仏教徒と答えるしかない。これからもっと色々な海外の国や人、宗教観に触れて、学び、同時に海外や異教徒から見た日本の宗教観についても話し、聞き、学びたい。いつかきちんと答えられるように。